ダメ映画レビュー

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おっぱいゾンビ

旅芸人一座と巨乳ゾンビ軍団の闘いを描くホラーパニック。死体蘇生の研究をしていたヘンリー博士は、死体を甦らせる新薬の開発に成功する。その後、彼の娘が集めてきた女性たちにカクテルに混ぜた新薬を飲ませると、彼女たちがゾンビ化してしまい…。

前回のレビューからゾンビ繋がりで観たのがこの作品。

馬鹿!馬鹿すぎてくだらない!!

それしか感想がない作品でした……。

この映画のみどころ
  • もはや笑いに昇華するしかないゆるさとバカバカしさ
  • メンヘラビッチBBAを演じる女優の迫真の演技
  • チェーンソーの安全な使い方と危険な使い方
  • やりたい放題の吹替版

「おっぱいゾンビ」

端的にこの作品の内容を現すタイトルです。

半裸の女性ゾンビが次から次に襲ってくる作品なんです。

 

ここでお断りがあります。

「おっぱい」とタイトルにしながらも、実際におっぱいをたゆんたゆん見せているのは半数弱。

それ以外のゾンビはしっかりお胸を隠しております。

しかも、顔面レベルの高い方ほど隠す傾向にあり、見せているのは(以下自粛)。

これはちょっと残念でしたね。

 

ストーリーらしきものもあるのですが、映像がグダグダすぎてさっぱりわかりません。

変態博士とその家族、変態博士の息子が主催するネットTVに出演するためにやってきた見世物一座「生肉軍団」、この双方が軸となって物語が展開します。

ですが、これが本当にテンポが悪いのです。

80分の作品にも関わらず、ゾンビが登場するまで20分近くもかかるってどういうことですか。

ゾンビ登場までコントのようなやりとりをずっと見せられても困ってしまいます。

 

ゾンビ出現後はほぼワンパターン。

下ネタとゾンビ退治を交互に繰り返します。

ラストもびっくり。

残り時間が3分近くなってもグダグダのまま。

そこから……え?それで終わるの?

これはぜひご自分の目でお確かめ下さい。

 

そんなゆるい雰囲気の作品なのですが、唯一迫真の演技だったのが変態博士の妻役の女優。

精神を壊してしまった結果壁に鎖でつながれ、卑猥な言葉を投げかけながらゾンビの肉を貪ることになってしまっています。

その演技が怖いくらいなんです。

他の人の演技がゆるゆる大根だけに相対的によく見えている可能性は否めませんが、気になる演技でした。

 

また、この作品ではチェーンソーの安全な使い方と危険な使い方について学ぶことが出来ます。

チェーンソーを適切に扱えば襲い来るゾンビを倒すことも出来ますが、不適切な扱い方をすると真後ろにいる友人の首を切り落とすことになってしまうので注意しましょう。

 

そしてこの作品をご覧になるときは、吹替版でご覧になることを強くおすすめいたします。

字幕を表示させ、字幕と吹き替えの違いをチェックしながら見るのも一興です。

まぁ、やりたい放題なんですよ。

 

例えば字幕ではこんな会話。

「サインをお願いできる?」「おっぱい見せたらね」

これが吹き替えでは

「ねぇ、アナルでイケるって本当?」「フリーホールよ」

こんなふうにアレンジされてしまいます。

すべてがこんな調子です。

字幕ではいろいろと本筋になることが書かれているにもかかわらず、全く関係ない下ネタをずっと話し続けた挙句「詳しくは字幕版で!」と丸投げする始末。

これは本当にひどい。

だがそれがZ級マニアにはたまりません。

 

残念ながら吹き替えている方がどなたなのかはわかりませんでしたが、声優ではなく芸人(しかも売れてない)のような気がしましたね。

 

バカ映画に抵抗のない方なら見て損はないと思いますよ。

 

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作品情報

原題:Zombie Women of Satan

制作:2009年、イギリス、24:25 Films

監督:Steve O'Brien, Warren Speed

主演:Warren Speed

時間:85分

トレーラー: