アデル/ファラオと復活の秘薬
リュック・ベッソン監督が手掛けたアクションアドベンチャー。最愛の妹の命を救うため、ジャーナリストのアデルは古代エジプト最高の秘宝とされる“復活の秘薬”を探していた。一方、パリでは化石から翼竜が孵化する事件が起こっており…。
リュック・ベッソン監督作品という看板と、予告編に見事に騙されてしまいました。
このあらすじ、このジャケット、このタイトル。
どうみても、主人公がインディージョーンズばりの、
遺跡探検アクションだと思うじゃないですか。
残念、コメディ映画です……。
エジプトのシーンは冒頭の少しだけ。
あとはパリの街中が舞台です。
しかも、残念なのはその出来。
コメディなのに全く笑えません。
似たような作品として「ナイト・ミュージアム」シリーズが挙げられそうですが、
あちらと比べたら月とスッポン。
これでもかと繰り出されるジョークがことごとく上滑りしています。
なんともお寒いシーンがだらだらと続き、浮かんでくるのは笑いではなく苦笑い。
劇中で主人公が「そんなの全然ユーモアなんかじゃない!」と叫ぶのですが、
それを言いたいのはこちらのほう。
なんでこんなの作っちゃったんでしょう?
笑えると思ったのかな?
「コメディ」という設定をいいことにして、リアリティの作りこみも感じられません。
ミイラを生き返らせる魔術とはなんなのか、
考古学者が翼竜と一体化していたのはなんなのか。
謎が謎のまま放り出されて何一つ説明されていません。
これならば物語の舞台を現実の20世紀初頭にしなくてもよかったのではないでしょうか?
主演女優はコスプレが人気のお天気お姉さんだったらしく、
作中でもいろいろなコスプレに扮しています。
むしろそっちがメインかもしれません。
中でも一番の見所になるのは入浴シーンでピンクの乳首がみえるとこ。
というか、それくらいしか見所のないダメ映画なんです……。
そういうものだと思ってみればさしてダメージも受けなかったのでしょうが、
期待値が高かっただけにガッカリ度も……。
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こっちは間違いのない面白さ。
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作品情報
原題:Les aventures extraordinaires d'Adèle Blanc-Sec
制作:2010年、フランス、ヨーロッパコーブ
監督:リュック・ベッソン
主演:ルイーズ・ブルゴワン
時間:107分
トレーラー: