ダメ映画レビュー

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アルマゲドン2009

アルマゲドン2007」のシネテル・フィルムズによる“アルマゲドン”シリーズ第3弾。20XX年。史上最大の彗星“コペルニクス”が地球に接近。分離した巨大隕石がアラスカを直撃した。25万もの人々が犠牲となるが、それは破滅の序章にすぎなかった。衝突のショックで地球の自転軸が狂い、世界各地で地震や磁気嵐が発生。調査を開始したジェームズ博士は恐るべき事態を知る…。

先日午後ローで放送されたものを録画で観ました。

うん、さすがシネテル。さっぱりわけがわかりませんでした。

 

  

この映画のみどころ
  • 作り物感しかないCG
  • トンデモ理論な災害をさらにトンデモな手段で解決

 

ざっくりご紹介すると磁気を帯びた彗星が地球に激突した影響で地軸が傾き、その結果地磁気が乱れて太陽風による電磁気嵐が発生して地震などの大災害が発生するものの、Z級映画お得意のあの方法で地軸の傾きを直してめでたしめでたし、という映画です。

 

これだけではわけがわからない?

大丈夫です。

作品を観てもわけがわかりませんから。

 

そもそも彗星の核が磁気を帯びているとか隕石が落下するとかその時点でおかしいんですよね。

彗星の核=コマは氷が中心ですし、隕石とは全くの別物。

彗星と隕石をごっちゃにして話がスタートしているんですよ。

 

さらに「電磁波の影響で~」といいますが、電磁波はある特定の種類の有害波のようなものではなく、X線から可視光線から電波からひっくるめての総称のはず。

「40KHZの電磁波の影響で大きな犠牲が」と劇中の台詞にありますが、40KHZといえば福島のおおたかどや山標準電波送信所より送信されている電波時計用の電波がこの周波数。

これが有害なら東日本は全滅ですよ。

 

こんな具合になにもかもがトンデモ理論なんです。

そこを「馬鹿wwwありえんwww」と楽しめるかどうかが分かれ道になりそうですね。

 

シネテルらしくなにもかもがスケールが小さく、核弾頭の貯蔵庫がプレハブ小屋だったのには爆笑させていただきました。

これはひどいwww

 

まぁ、そういうゆるーーーーーーーーーーーーーーーい作品であるのを承知の上で、下手にあら捜しせずおおらかな気持ちで見守れば楽しめる作品ではないでしょうか。

突っ込みどころがありすぎて、まじめにみていたら疲れちゃいますよ。

 

この映画を借りる

 

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作品情報

原題:Polar Storm

制作:2009年、アメリカ、Cinetel Films

監督:Paul Ziller

主演:Jack Coleman

時間:92分