ダメ映画レビュー

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アルマゲドン2013

アメリカが極秘開発した衛星による地球防衛システム実験が失敗し、太陽の磁場に異変が生じる。猛烈な磁気嵐と、炎上した人工衛星が隕石雨と化して大都市へ。物理学者のマイケルは、高周波ビームにより太陽嵐をはね返すプランを立案。真相を隠蔽しようとする国防長官の陰謀と戦いながら、人類滅亡から世界を救おうと奮闘するが…。驚異のスケールと圧巻のハイクオリティVFXで放つ、ディザスター・パニック超大作!

少し前に午後ローにて2日連続放送されたものをようやく観終わりました。

いや、これ思ったよりはマシな出来でしたよ。

思ったよりは、ですが。

 

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この映画のみどころ
  • アサイラムとは比べ物にならないCGの出来栄え
  • よくわからない原理による地球的規模の大災害
  • 国防長官の小悪党っぷり

勘違いしていましたが、この作品アサイラムじゃないんですね。

そのため、災害の描写などのCGに不自然さがあまりないんですよね。

まずそこにびっくりしてしまいました。

後半で発生する大規模な地割れもそれなりのリアリティがあります。

 

その一方でストーリーといえばこれがまたトンデモ。

前半は磁気嵐による地震、後半は地熱と地圧上昇による高温化と2つの破滅的災害が描かれます。

しかしその原因はミリ波パルスを太陽に打ち込んだら太陽嵐が活性化して、その影響による磁気嵐でなぜか地震が発生するという謎システムはわけがわかりません。そのうえ磁気嵐対策としてビームでフレアをバリアしたら地殻の回転が停止して地圧で地球が破裂するといわれても……。

 

なので対応策もよくわかりません。

なんとかパルスとかなんとかレーダーを地割れに打ち込んだら地殻が回転し始めてやったぜ!と言われてもこちらは( ゚д゚)ポカーンです。

まぁ、難しいことは考えずに「そういうもの」として楽しめばいいんでしょうね。

 

主人公たちを邪魔する国防長官の小物っぷりにも注目。

とにかく私怨で主人公たちに嫌がらせをし続けます。

アドバイスを無視して致命的な事態に陥った挙句、主人公たちの手柄を横取りして特殊部隊を送り込んだりと小物臭がぷんぷんです。あまりにも小物すぎてどうしてこんな彼が国防長官の地位にまで上り詰めたのか疑問がふつふつとわいてきます。

そんな彼が長官だけあってペンタゴンのセキュリティもザル。

裏口から簡単に主人公たちに侵入されちゃいます。

アホとしかいいようのない甘さです。

 

そんなゆるさを楽しめればアリな作品だと思います。

 

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作品情報

原題:CAT.8

制作:2013年、カナダ、Muse Entertainment Enterprises

監督:Kevin Fair

主演:Matthew Modine

時間:180分

トレーラー: