エアポート2013
仕事先のシカゴからカリフォルニアの実家へと向かうケイトの乗るはずの便が、システムの不具合で飛び立ってしまう。そこに現れた航空会社副社長の計らいで、他の乗客達と新たに用意された108便に乗り込む。だが離陸すると、発生した電磁パルスの影響で機長はショック死してしまう。そして、上空のあらゆる所では飛行機の衝突が続出しはじめ…。スカイ・パニックの全てを集約した迫力満点の大人気「エアポート」シリーズ!
以前に録画してHDDの肥やしにしてしまっていた作品。
ようやく見られました。
アルバトロスのエアポートシリーズは色々見てきましたが、一番印象に残らない作品でした。
このエアポートシリーズはほとんどがアサイラム作品だったのですが、この2013はマルビスタというスタジオの制作。
そのためなのか、物語は単調で、かといって思わず笑ってしまうような突飛な表現もなく、淡々とつまらないまま終わってしまいます。
ツッコミどころはあるのですが、笑いどころがないんですよ。
だから本当に見るのが苦痛でした。
ストーリーは主人公たちが乗った飛行機がメインで、時折挟まれる管制官とのやり取り以外は全て機内のシーン。
それがまぁ狭い世界なんですよ。
それなりの人数が乗っているはずなのですが、画面に映るのは多くても20人程度。
それでいて物語に関わってくるのが4~5人しかいません。
対する管制官も2人しかおらず、スケールが狭い狭い。
機内で起こる事件も、どれもこれも中途半端。
アラブ系の乗客と、彼をテロリストと思い込む乗客とのいざこざが起こったり、貨物室の犬が機内に客室内に逃げ出したりと起こるのですが、全て中途半端。
ぐだぐだなんですよね。
一方で飛行機を救おうとする管制官は通信途絶状態をなんとかしようと、軍の通信用人工衛星にハッキング。
よくわからないけど機内の携帯電話を一斉に鳴らすことに成功して通信に成功します。
なんじゃそりゃ。
これまでのエアポートシリーズの中では、内容の薄さとインパクトの無さに関してはダントツの作品でした。
やはりこういうパニックものを低予算で作るのであれば、変に真面目に作ろうとして中途半端な出来になるよりも、ハナから振り切った作品のほうが見ていて楽しいですよね。
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作品情報
原題:Collision Course
制作:2013年、アメリカ、 Marvista Entertainment
監督:Fred Olen Ray
主演:Tia Carrere
時間:90分
トレーラー: