ゴースト・シャーク
神出鬼没の巨大サメが人間に襲い掛かるモンスターパニック。人間に撃ち殺された復讐のためにゴースト化したサメが、風呂やバケツ、コップの中などで人間を次々と襲撃。水があればどこにでも出現するサメに、住民たちは為す術を失くしてしまう。
サメは海からやって来る、だから陸に上がれば大丈夫。
そんな常識を打ち破るサメ映画と言えば、サメが空から降ってくる「シャークネード」を連想する方も多いでしょう。
この作品でもサメは様々なところに現れます。
だってゴーストなのですから。
- サメのCGのチープさ
- 水あらばたとえ飲料水のコップの中でさえ現れるサメの神出鬼没さ
- きっちり守られているサメ映画におけるお約束
サメ映画におけるお約束ってありますよね。
例えば、
- 海岸で遊ぶ若者たち(襲われるのはブロンドおっぱい)
- 町の負の歴史を知る謎の老人
- 事故を隠そうとする地元の有力者
- 主人公の関係者はたとえ襲われても軽傷ですむ
こうやって書き出すと、どのサメ映画にも当てはまるものではありませんか?
この作品でも、このお約束はきっちりと守られています。
マンネリだけど、テンプレ展開は見ていて安心感がありますよね。
もちろん展開も予想を裏切ることはありません。
来るぞ?来るぞ?と思ったシーンでは漏れなくサメが襲ってくれます。
本当に律儀なサメさんです。
この作品の特徴はなんといっても、水さえあればサメが神出鬼没どこにでも現れること。
神出鬼没なサメと言えば、「ビーチ・シャーク」や「アイス・ジョーズ」を思い起こしますね。
この作品でのサメはゴーストですので、その点をツッコまれてもバッチリです。
ゴーストならどこから現れてもしかたない。
海やプールは当然として、キッチン、バス、トイレといったご家庭の水回り、さらには洗車のホースやスプリンクラーなどからも現れます。
極めつけは飲料水の小さなコップ。
どうやって身を隠したのかはわかりませんが、飲んだ後に身体の中から現れる様はちょっとしたコントです。
そのような作品ですので、サメのCGも推して知るべし。
全体的に笑いと緩さにあふれた作品ですので、Z級映画をこれから見てみたいと思う方にはおすすめです。
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作品情報
原題:Ghost Shark
制作:2013年、国、Active Entertainment
監督:Griff Furst
主演:Mackenzie Rosman
時間:87分
トレーラー: