ダメ映画レビュー

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シャークトパスVS狼鯨

アメリカ軍が産み出してしまったタコとサメの合体生物兵器"シャークトパス"。この史上最凶のハイブリッド・モンスターは、更なる驚きの進化を遂げ、ついに海を飛び出して陸でも暴れまくり、人間界に牙を向け始めていた。ある日、マッドサイエンティストが、最大の海洋哺乳類のクジラ科の中でも、自然界での天敵は存在しないと言われている最強シャツと、最恐の哺乳類オオカミの遺伝子を人間に組み込み、信じられない合体生物兵器を産み出すことに成功、"狼鯨=ホエールシャーク"が誕生する!そしてついに、シャークトパス撃退に向けて、最凶合体モンスターが世に放たれた!!

1/5から今年もヒューマントラストシネマ渋谷で開催されている「未体験ゾーンの映画たち」。

去年の「VSプテラクーダ」に続いてシリーズ3作目となる「VS狼鯨」も上映されています。

 

日程的に今日しか行けるチャンスがなかったので、遠路はるばる見てきました。

ロジャー・コーマン最高かよ!!

 

  

この映画のみどころ
  • なんの説明もなく開幕1分足らずで始まるシャークトパスの襲撃と殺戮
  • 現代の科学では解明できない狼鯨の誕生原因
  • フィンが教えてくれたこと。サメにはチェーンソーがここでも有効

いきなり驚いたのが、なんの説明もなく開幕早々にシャークトパスが現れたこと。

たしか、「VSプテラクーダ」のエンディングではサンタモニカの水族館で隠して飼われていたはず。

あれ?違いましたっけ?

 

それがドミニカの海岸に突然出現して人を襲い始めます。

まさにロジャー・コーマン流の魅せ方!!

なぜ?どうして?ワケガワカラナイヨ?

こまけーことはいいんだよ!!!

 

さらに、今回のライバルキャラ狼鯨はそれに輪をかけてわけがわかりません。

マッドサイエンティストがオオカミの遺伝子とシャチの遺伝子を被験者に注入して遺伝子組み換えを行うのですが、その装置があまりにもアレでして……。

私は「ペールゼン・ファイルズ」5話の尋問シーンを連想してしまいました。

 

その他にもロジャー・コーマンらしい、考えたら負けな描写が山のように現れます。

考える必要はありません。感じれば良いのです。

サメがどうして陸上で呼吸していられるのかだとか、主人公を襲う時だけなぜシャークトパスは触手を使わないのかとか、狼鯨が人を襲って暴れまわる後ろで笑いながら野次馬が撮影を見学しているのはなぜだろうかとか、全て考えたら負けです。

全てを菩薩のような心で受け入れましょう。

 

ともあれ、この作品今までのシリーズの中では一番楽しめた作品かもしれません。

細かいことは抜きにして、巨大なハイブリッド生物どうしがくんずほぐれつの戦いを繰り広げるのが痛快でした。

いやー、おもしろかったなー。

 

ちなみに、シャークネードに続きこの作品でもチェーンソーが活躍します。

もしかして、人間がシャークトパスに与えた唯一の直接的ダメージはチェーンソーかもしれません。

やっぱりフィンは正しかったんだ!

 

Z級映画マニアだけでなく、怪獣映画マニアの方にも楽しんでいただける作品かもしれません。

 

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作品情報

原題:Sharktopus vs. Whalewolf

制作:2015年、アメリ

監督:Kevin O'Neill

主演:Casper Van Dien

時間:85分

トレーラー: