シャークネード4
ワシントンでのシャークネードとの戦いから5年。シャークネードの発生件数はゼロとなっていた。世界が平穏を取り戻す中、フィンは長男のマットに会うためにラスベガスへと向かう。待ち合わせ場所は、サメが泳ぐ巨大な水槽がウリのシャークワールド・ホテル。フィンが久々の再会を待ちわびる中、起こるはずのない竜巻がラスベガスの中心で発生するのだった…。
今年もシャークネードの日本国内最速はニコ生の有料上映会でした。
私ももちろん、一昨年の2、去年の3に続いて3年連続でネットチケットを購入して視聴しましたよ。
端的に言って最高でした。
500円でもとが取れるどころかお値段以上の満足度です。
- 開幕からエンドテロップに至るまでの怒涛の展開
- まるでアメリカ観光案内のように全米に波及する様々な種類のトルネード
- メカエイプリルの逆襲
- シェパード一族のいろいろな意味での強さ
前作の「3」は冒頭10分でホワイトハウスがサメに壊され、すでにクライマックスを迎えていました。
今作ではそのハードルをいかに超えていくのかに注目していましたが、そこはシャークネード。
私の予想のはるか斜め上を超えていきます。
開幕からこれでもかとイベントがてんこ盛り。
それはもうありえないくらいです。
サメさんの出番も予想外に早く、開幕10分を迎えないうちに最高点に達してしまいました。
タイトルが表示されるまでの20分弱でほとんどの人がお腹いっぱいになれると思われます。
ちなみにその勢いは最後まで衰えることはなく、エンドテロップまで怒涛の速さで流れ全く読み取ることが出来ませんでした。
今回大量発生したトルネードはグランドキャニオン、マウントラッシュモア、ナイアガラの滝など全米各地の観光地へ移動していきます。
巻き上げるものもサメだけでなく、砂、岩、炎、雷、油、牛など様々。
いろいろなサメ竜巻を楽しむことが出来ます。
特にクライマックスで登場する原発の放射能を巻き込んだ「ヌークリアナード(NUKENADO)」には注目です。
サメの色が変わっておかしなことになってしまっています。
それにしても今回のサメの供給源は海ではなく水族館のようなもの。
絶対量に限りがあるとおもうのですが、今まで同様無限に増殖していますね。
そこは突っ込んだら負けなのでしょう。
前作のラストで地上に落ちてきた破片の下敷きとなり生死不明だった主人公フィンの奥さんエイプリル。
全米での放送はその生死を決める投票まで行われました。
その結果は生存に決まったはずでした。
が、冒頭でフィンの口からエイプリルの死が語られます。
サメのお腹の中で産んだ子供も「ママはサメ」という半分正解ながらも間違ったママ像を持ったまま5歳に。
ところがどっこいちゃんと生きておりましたよエイプリル。
いや、「生きて」と言えるかどうかはわかりません。
というのも実の父親によってひそかに脳死からサイボーグ化され、とんでもないパワーの持ち主になっていたのです。
それこそ両足からロケット推進で空を飛んだり、フォースの力で光るサーベルを出してしまったり。
実の息子からも「ママはサメだもん、ロボットじゃない」と言われてしまいます。
いや、生まれてから5年間一度も会ってなかった母親がアレではそう言いたくなるのもわかります。
サメ退治といえば忘れてはいけないチェーンソー。
今回ももちろん大活躍です。
フィン「ビンゴ!チェーンソーの店だ!」
大きなチェーンソーをしつらえた重機が登場しますし、チェーンソーソードのような武器も登場します。
さらにはフィンのセリフではないのですが、「チェーンソーは家族だぜ!」という名言まで。
ここは是非チェックしていただきたいところです。
さらにさらに、5歳の末っ子が岩からエクスカリバーを抜くがごとくミニチェーンソーを引き抜いて、サメの腹をかっさばくしーんには大爆笑してしまいました。
一作ごとに不死身度合いの増えていく主人公フィンですが、今作ではフィンだけでなくシェパード一族全員がいろいろな意味で強さを発揮しています。
強すぎますこの一族。
一族が横に並んでサメに対峙するシーンは謎のかっこよさにあふれておりました。
そしてラストでマトリョーシカ式に助け出されるシーン。
これは言葉では言い表せないのでぜひ実際の映像を御覧いただきたい!
素晴らしいシーンです。
腹筋よじれるかと思いました。
この他にもフィンがゲスト出演した「ラバランチュラ」から主人公のコルトンがゲスト出演していたり、竜巻を追うテレビクルーのカメラマンがアンソニー・フェランテ監督そのひとだったり、フィンの父親を演じているデビッド・ハッセルホフの往年の主演作「ナイトライダー」ネタがあったりと、わかるひとにはわかるネタが散りばめられています。
私も見落としたネタが数多くあると思いますが、そういうマニアな視点からも楽しめる作品でした。
上映後のアンケートでは98.3%が「とても良かった」と回答したように(一部のマニアには)非常に満足度の高い作品です。
ぜひ多くの皆様にみていただき、ダメサメ映画の世界に道を踏み外していただきたいです。
余談になりますがこの作品、実はセル版とレンタル版ではタイトルが異なります。
セル版は「シャークネード4」ですが、レンタル版は「シャークネード ザ・フォース・アウェイクンズ」。
セルを買うようなマニアはナンバーだけでも十分ですが、レンタルの場合は人目を引く必要があるからでしょうかね?
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作品情報
原題:Sharknado 4: The 4th Awakens
制作:2016年、アメリカ、Asylum
監督:Anthony C. Ferrante
主演:Ian Ziering
時間:95分
トレーラー: