ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

シャーク・ナイト

水中の殺戮者“サメ”+殺人マニアによる恐怖と衝撃の殺人ゲームが今はじまる――。夏になるとリッチな若者たちがバカンスに訪れる、美しい水と緑に囲まれた湖。その楽園にやってきた大学生サラと6人の仲間たち。しかし、地元に取り残された男たちは邪悪な欲望と共に健康な肉体を持った餌食を待っていた。本来存在しないはずの湖に解き放たれた大小様々なサメ。それは彼らが仕掛けた残酷なショーの始まりだった…。

 

う~ん、なんというか不完全燃焼な作品でした。

悪くはないんです。悪くはない。

B級として王道な作品だと思うのですが、欲を言えばいまひとつインパクトが足りないんですよね。

可もなく不可もなくの60点の作品でしょうか。

 

  

この映画のみどころ
  • 意外とリアルなサメの造形
  • あからさま過ぎてバレバレな肩透かしやミスリーディング

 

この作品、他のサメ映画とちょっと毛色が違うのは、凶暴なサメが現れて手当たり次第に襲い始めて……というパターンではないんです。

これはちょっとしたネタバレになってしまうかもしれませんが、サメに襲われて死んでいくシーンを楽しむ変態野郎どもが、わざと襲わせているんですね。

サメには小型のカメラが装着されていて、それによって襲われた人が死んでいく様子を録画して楽しんでいるというわけなんです。

 

しかし、その変態行為の動機がイマイチよくわかんないんですよね。

1人は明らかに素で変態性癖の持ち主だろうと思うのですが、主犯格2人の動機がイマイチ甘いんですよね。

ヒロインへの復讐にしてもそこまでやるか?と思ってしまいます。

まぁ、結局は変態ということなのでしょう。

 

登場するサメは一種類だけでなく、大小さまざまなサメが登場します。

ダルマザメというサメはこの作品で初めて知りました。

その造形もなかなかのもの。アサイラムとは雲泥の差です。

 

全体的にみてもそれなりに出来てる作品なのですが、無難というか王道すぎていまひとつインパクトに欠けるように感じてしまうのは、私がZ級に毒されすぎているからでしょうね。

 

そんな私が一番印象に残ったのは、水上バイクで逃走する若者を巨大サメがジャンプしてパクっと一飲みにするシーンでした。

まるでメガ・シャークのようなジャンプ力でしたよ。

 

なおEDテロップのあとに流れるキャストのラップには盛大にずっこけました。

なんじゃこりゃ。

( ゚д゚)ポカーン

ダダ滑りで大火傷の大惨事じゃねーか…

 

そんなところも含めてマニアの方にもそうでない方にも、「こまけーことはいいんだよ!」で楽しめるのでお勧めですよ。

 

この映画を借りる

 

その他のレビュー済みダメ映画はこちらからどうぞ

 

作品情報

 

原題:Shark Night 3D

制作:2011年、アメリカ、Incentive Filmed Entertainment

監督:David R. Ellis

主演:Dustin Milligan

時間:90分

トレーラー: