ダメ映画レビュー

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スパイダー・パニック

片田舎の鉱山町で起きた産業廃棄物を積載したトラックの積み荷落下事故。ドラム缶から流れ出た有害物質は、町外れに住んでいるクモ・コレクターが飼っていた数百のクモを巨大化させ、やがて小さな町全体を未曾有の恐怖に陥れる!この異変にいち早く気づいたのは、父の築き上げた大炭鉱会社を復活させるために町に戻ってきたばかりのクリスとシングルマザーの女性保安官サム。ふたりはサムの息子の"少年クモ博士"マイクや、娘アシュリー、そして、エイリアン宇宙襲来説を唱えるラジオDJ・ハーランの協力を得て、町の中心にある巨大ショッピング・モールで、最後の死闘に挑む!果たして、最後に勝つのは人間かクモか…!?

だいぶ前に午後ローで録画したものの、HDDの肥やしになってしまっていたこの作品。

ようやく見ることが出来ました。

以前に見た「スパイダー・パニック2012」という作品のレベルを想像していたましたが、良い意味で予想は裏切られました。

B級娯楽の王道を行くような内容でめちゃくちゃ面白かったですよ。

 

 

この映画のみどころ
  • ありえないクモの大きさ
  • ありえないクモの繁殖力
  • ありえないクモの倒し方

 

とにかく、無数の巨大クモが町を襲ってくる映画です。

終わり。

 

いや、本当にそれだけなんです。

余分なシーンを極力そぎ落とし、巨大クモが襲ってくるシーンをふんだんに描いています。

清々しいまでの割り切りっぷりには好感を抱きます。

 

産廃の影響でクモが巨大化といわれても、人間と同じ大きさ(種類によっては人間以上の大きさです)にまで成長するのはありえない話です。

また、クモマニアが飼っていたクモは200匹くらいと劇中のセリフにありますが、登場するクモはそれをはるかに上回る数です。

数日の間に繁殖したのでしょうか?

でもいいのです。

細かいことを気にしてはいけません。

クモが人を襲うシーンを楽しみましょう。

 

クモのCGも低予算とはいえ、ロジャー・コーマン作品に比べればはるかにマシ。

それなりに見られるものになっていて、それでいて低予算なチャチさも残っている絶妙なバランスです。

 

また、中盤の猫とクモの追いかけっこや、一斉攻撃にワンテンポ遅れる住民など、コメディ要素も入っていて楽しませてくれます。

これもまたチープな笑いなのですが、白けない絶妙なバランスです。

 

このチープさの絶妙なバランスこそが、この作品の一番の魅力だと思います。

まさにB級の王道です。

 

そしてラストのクモの退治法。

え?それだけで大丈夫ですか?

メタンの力であっけなく終わってしまいました。

でもそれがいい。

 

これは普段B級Z級に馴染みのない方にも楽しんでいただける作品だと思います。

ぜひ多くの方に見ていただきたいですね。

 

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作品情報

原題:Eight Legged Freaks

制作:2002年、アメリカ、Warner Bros.

監督:Ellory Elkayem

主演:David Arquette

時間:93分

トレーラー: