ダメ映画レビュー

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ゾンビ・アポカリプス

凶悪なゾンビ軍団と人類の死闘を描いたアクションホラー。核爆発により人類の98%が死滅し、膨大な数のゾンビが蔓延る荒廃した世界。モーゼと名乗る男が率いる集団に命を救われたノックスは、彼らの一員としてゾンビとの戦いに身を投じていく。

いつものごとくGyaOの配信で。

ここのところクソみたいな素晴らしい作品の配信が続き、

たまりませんなぁ。

 

この映画のみどころ
  • 志垣太郎を彷彿とさせる敵役ローマのエキセントリックな演技
  • 都合よく出現して状況を混乱させるゾンビ
  • 動体視力の弱い人にも優しいスローなアクション

 

タイトルからして、イカレタ造形のゾンビをドンパチ倒していくのだと思って観たのですが、ゾンビはあくまでも世界観を構成する設定にすぎず、実際には生き残った数少ない人間同士が争い合うお話でした。

 

時はゾンビ紀元12年。

ゾンビウイルスによってゾンビが大量発生し、さらにゾンビ駆逐を目論み米ソ(冷戦時代?!)が核兵器を使用、ゾンビと放射能汚染で人類の98%が死滅した世界が舞台です。

 

冒頭にそういった世界観の説明があり、人間とゾンビの区別がつかなくなったとも語られます。

その見分けにくさが物語の鍵になったりするのかな?と思いましたが、いざ始まったらそんな設定無かったことになってました。

ゾンビと人間の区別は一目瞭然です。

どうしてこうなった。

 

そんな世界で独裁者的な地位にあるローマと、それに対抗するモーゼの争いが描かれているのですが、物語の発端となるノックスの裏切りがどうして起こったのかが描かれず、ただローマが怒り狂っているのでわけがわかりません。

 

そのローマですが、見ていて暑苦しくなるくらい演技過剰なんですよね。

エキセントリックという表現がピッタリです。

役者さんの顔も濃くて、志垣太郎を連想しちゃいました。

作中では謎の液体を注射してゾンビと肉弾戦したり、最期はいきなり身体が爆発したり、どうも秘密(実はゾンビの亜種とか)がありそうだったのですが、

なに一つわからずじまいのまま終わってしまいました。

 

ゾンビはゆらゆら歩く「歩きゾンビ」と、走って襲い掛かる「走りゾンビ」の二種類が登場。

主人公達が戦っているところに現れ、事態を引っかき回すことが多かったですね。

ゾンビを倒すというよりは、ゾンビが邪魔してきて倒さざるを得ないという状況は、今までのゾンビ映画とはちょっと違ってました。

 

肝心のアクションは笑ってしまうくらいスローモーなうえ、暗い場面が多くてよくわかんなかったですね。

いろいろ伏線になりそうな謎を散りばめながら、結局なに一つ回収せずに終わってしまいました。

さらにエンドロール後のシーンには( ゚д゚)ポカーンです。

わけがわからないよ

 

いろいろともったいないなあという作品でした。

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作品情報

 原題:Zombie Apocalypse: Redemption

制作:2011年、アメリカ、Phantasmal Pictures

監督:Ryan Thompson

主演:Johnny Gel

時間:101分

トレーラー: