ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記
歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ一族に「リンカーン大統領暗殺者の真犯人」としての汚名がきせられた。真相を追うゲイツは、自由の女神、バッキンガム宮殿、ホワイトハウスといった歴史的な建造物に秘められた暗号を次々と解読。やがて彼は、歴代大統領に受け継がれる秘密文書に辿り着き、アメリカ新大陸の《黄金伝説》への手掛かりが記されていることを知る。世界を支配する事ができるほどの莫大な秘宝を、見えざる敵から守るため、ゲイツは歴代大統領にも不可能だった《黄金都市》の謎に挑む―。
前回のカリフォルニア トレジャーがトレジャーハンティングものとしてはハズレだったので、今回は正真正銘トレジャーハンターものを観てみました。
毎度のことになりますが、アクションシーンでは派手にものをぶっ壊せば迫力が出ると勘違いしているのはいかにもハリウッド的。
ですが逆にこうも馬鹿馬鹿しく現実味に欠けると、かえってその荒唐無稽な「ありえなさ」が楽しめてしまうんですよね。
やっぱり中途半端にリアリティを残すからダメなのよね。
ここまで突き抜けちゃうと「そういうものだ」と安心して見ていられます。
謎解きやアクションなどは前作に比べると、残念ながらスケールダウンしていますし、敵側のキャラクターも前作のショーン・ビーンが演じたイアンに比べると魅力に欠ける……というか掘り下げが甘くて言動不一致な面も。
まぁ、でもそういう細かいところを気にせずに、頭空っぽにして楽しむのがこの手の映画の正しい見方なのでしょう。
先日「オタク学入門」を読んだときに、ハリウッド映画のパターンとして60分前後で主人公の問題は社会問題に広がるとあり、実際にそれを意識しながら見ていたのですが、
主人公が大統領を誘拐してFBIに追われる立場になるのが60分すぎ。
まさにパターン通りだったのにも驚きました。
クライマックスの舞台は歴代大統領の彫像が彫られたマウントラッシュモア。
これには「北北西に進路を取れ」を意識させられましたね。
なんにせよ、単純に楽しみたいのにはうってつけの映画かもしれません。