ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

バトルフィールド TOKYO

2003年1月。アメリカ人ジャーナリストのサラとエリンは、取材のため東京を訪れた。そこで彼女たちは、原因不明の大災害に遭遇、消息を絶つ。後日、2人が撮影したビデオ・テープが発見された。そこに写されていたのは、爆発・炎上する東京の地獄絵図と、正体不明の怪獣の姿だった。パニックの中逃げ惑う人々の姿、恐怖に歪むその表情を、カメラはどこまでも追い続ける。そこで何が起きたのか?そして、その”何か”の正体とは?

 

Z級ダメ映画ファンにとってはおなじみであろう、アサイラム制作アルバトロス配給のゴールデンコンビによる作品です。

その筋の方にはこれだけでどんな作品かお分かりになるとおもいますが……

まさにその通り!ドイヒーな作品です。 

 

この映画のみどころ
  • 脈絡のない退屈な映像がただダラダラと続く斬新な演出で時間を無駄にした感を心の底から味わえる
  • カタコトの日本語しか話せない日本人
  • 「NINJA MARKET」の看板など、どうみても海外のアジアンタウンなのに日本の街並みと言い切る大胆さ

 

邦題からもわかるように「クローバー・フィールド」にインスパイアされた作品です。

すみません、間違えました。

舞台を日本に移して丸パクした作品です。

 

「クローバー・フィールド」がヒットしたあと、雨後の筍のようにフェイク・ドキュメンタリータッチのパニックムービーが増えましたが、この作品もそんな中の一つ。

そんな作品群のなかでもとびっきりのダメさを発揮しています。

 

地球温暖化問題に関する取材のために日本を訪れた姉妹が、たまたま撮影していたビデオを再編集しているという設定なのですが、あまりにも映像がぶつ切りすぎてシーンの連続性に脈略がなく、同じようなシーンがただ繰り返されるだけなので退屈です。

しかも画面が激しく揺れるので見ていて酔ってしまいそうになりました。

 

環境省や新宿、渋谷の街並みなど日本でもロケをしているのですが、低予算らしくパニックシーンの撮影はできなかったようで、逃げ惑ったりするシーンはすべてアジアンタウンです。

そのために日中韓の文化が入り混じったような、いかにも「外人が勘違いしている日本」のイメージが強い街並みが舞台になってしまってます。

(実は日本でも逃げるシーンを撮影しているのですが、誰もいない線路脇で逃げているだけなので緊迫感のかけらもありません)

 

登場する日本人も、ネイティブではない日系人中韓系を使っているのか、日本語が片言レベル。

英語のほうがよほどいい発音をしてます。

 

怪物の正体もよくわからないままなのですが、断片的な情報をつなぎ合わせると、温暖化の影響で水が汚れて「みずち(蛟)」が現れたということらしいです。

これも京都議定書に反対するアメリカの責任だそうです。

 

わけがわからないよ

 

結局最後まで単調な映像のまま終わってしまいました。

カタルシスもなんもなし。

いやぁ、これはひどい

褒め言葉でなくひどい。

 

86分が何時間にも感じてしまいました。

(´・ω・`)ショボーン

 

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作品情報

 

原題:Monster

制作:2008年、アメリカ、The Asylum

監督:Erik Estenberg

主演:Erin Evans

時間:86分

トレーラー: