ダメ映画レビュー

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ムカデ人間

ムカデ人間”の創造を夢見るマッドサイエンティストの狂気を描いたカルトホラー。ヨーロッパ旅行中に車が故障し、森の中で立ち往生してしまったふたりの美女。森を彷徨う彼女たちは1件の邸宅にたどり着くが…。

 

いやぁ、後味の悪い映画でした。

特にグロいシーンがあるというわけではないのですが、見終わったあとで心の奥底に澱のように嫌悪感が堆積されていく感じでした。 

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どんな作品かと言うとシャム双生児分離手術の権威である天才外科医ハイター博士が、人体を切断するのではなく繋げる手術をしてみたいと思って実行したら、3人の胃と腸が連結されたムカデ人間が誕生してしまいました。

でもせっかく作ったムカデ人間は懐かなくて残念。

 

いや、本当にそういう映画。

それだけなんだけど、ハイター博士を演じる役者の怪演もあって、こんなことを考えつく人間の狂気に嫌悪感が募っていきます。

スプラッターな映像表現もありますが、それ以上にハイター博士が怖いです。

気持ち悪いです。そしてちょっとおバカです。

 

物語的にはムカデ人間の誕生がメインというか出オチなので、その後のストーリーがちょっとグダグダすぎたのが残念なところ。

まぁ、そこはインパクト勝負だからしかたがないのかもしれませんね。

繋げられてしまう3人の先頭が日本人ヤクザなので、ドイツ人相手に関西弁でまくし立てているのがまた奇妙でインパクトたっぷり。

 

そして何の救いも残らないエンディング。

これは後味が悪い……。

 

とにかくムカデ人間の奇矯なビジュアルとハイター博士の狂気が全て。

そう言い切れる映画だと思います。

BGMが全くなくセリフとSEだけで淡々と進むのも、

ハイター博士の狂気を見せるのに一役買っていたかもしれませんね。

 

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作品情報

原題:The Human Centipede (First Sequence)(IMDB日本版公式サイト

制作:2009年、オランダ・イギリス合作、Six Entertainment

監督:Tom Six

主演:Dieter Laser

時間:92分

トレーラー: