ダメ映画レビュー

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壊滅大津波

津波の脅威を描いたディザスターパニック。空前の大津波によりアメリ東海岸の都市が壊滅。津波がテロリストの海底核爆発により引き起こされたことを掴んだ者が殺され、その容疑者にされてしまった科学者のジョンは、テロ計画を阻むべく奔走する。

長いよ!

だいたいこの手の映画の場合、90~100分が平均的な長さになっています。

ところがこの映画はなんと178分。

実に3時間弱の大作です。

それもそのはず、それぞれ90分弱の前後編による構成になっているのです。

 

 

その178分を時が経つのを忘れるほど楽しめればいいのですが、途中で見るのが辛くなるほど冗長な部分が多く、特に後編は構成からなにから全てグダグダ。

前編はそれなりにハラハラドキドキ楽しめただけに、尻つぼみにスケールダウンしていく内容にはがっかりしてしまいました。

 

細かい矛盾点も散見され、例を挙げれば、津波から逃げる車が波に飲み込まれそうになるシーンでは、直前まで窓が開いていたにもかかわらず、車内に一切水が入ってこなかったり、真昼間のシーンで、10~15分で着く場所に到着したら真っ暗な夜中になっていたり…。

もうちょっと構成を練り直し、120分程度にまとめたらテンポ良く見られるかもしれませんが…。

 

この映画、説明ではディザスターパニックになっていますが、それ以上に陰謀に巻き込まれた主人公のサスペンスの色合いが強いです。

実際津波も劇中3回しか起こりませんでした。

その津波もなんというか一昔前のCGみたいなんですよね。

実写と合成するときはさらに酷い。

私のファーストインプレッションは、「ヒッチコック?」でした。

「北北西に進路をとれ」の初めの方で、主人公の乗った車がコントロールできなくなるシーンの合成技術にそっくりでした。

もうちょっとうまく合成しましょうよ。

 

前半を見終わった時点でちょっと期待しただけに、後半のグダグダにはがっかり。

最後の津波の起こし方や決着のつけかたにいたってはもう…。

構成って大事だね。

 

 

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