ダメ映画レビュー

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新トレマーズ -モンゴリアン・デス・ワームの巣窟-

モンゴルの広大な砂漠。そこで伝説の秘宝を探すデビッドは、車の故障で立ち往生している女医のアリシアと出会う。助ける代わりにお金を要求するデビッドにアリシアは嫌悪感を。しかし謎の伝染病に苦しむ村へ向かうためにアリシアは彼の要求を受け入れる。仲たがいを続けるふたりだったが、恐ろしい生物から逃れるために協力をすることに。それはその地に古くから伝わる“モンゴリアン・デス・ワーム”であった!助けを求めるためにアメリカ企業の石油採掘所へ逃げ込むふたり。しかしそこはやつらの巣であり、そこに眠る財宝に目にくらんだ工場長にも命を狙われるハメにー!

以前に午後ローで放送されたものを録画してみました。

いや、これは楽しい!

見ていて楽しくなってしまうタイプのZ級映画でしたね。

 

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この映画のみどころ
  • モンゴリアン・デスワームの造形
  • モンゴリアン・デスワームの神出鬼没さ
  • とにかくモンゴリアン・デスワーム

 

いろいろと難しいことを考えては負けです。

モンゴリアン・デスワームを楽しむ。

これに尽きる作品だと思います。

 

イモムシのようなモンゴリアン・デスワーム。

素晴らしいでしょう?

ワクワクするでしょう?

 

さらに、モンゴリアン・デスワームは神出鬼没。

地中から突然現れて人を襲います。

初襲撃シーンでは地中から出てくる穴などもありましたが、面倒くさくなったのかその後は穴すらなく突然現れます。

 

そもそもモンゴリアン・デスワームの設定もゆるゆるです。

チンギス・ハーンの墓守であったが、オイルシェールプラントが地中に送り込む熱によって冬眠していた卵が孵化したと言われてもさっぱりです。

 

でもいいんです。

このイモムシがうねうね動いて人を襲うのをみているだけで、どうにでもよくなってしまいます。

それくらい見る人を幸せにできる映画だと思うんです。

 

その他伏線と思われたヤギをめぐる殺し合いが完全にスルーされていたり、血の色がどぎつすぎてどうみても赤ペンキだったり、時間経過がわかりづらかったり、Z級ならではの緩さも満喫できます。

 

さらにもうひとつ。

この作品の見どころがありました。

それは主演。

 

ショーン・パトリック・フラナリーが主人公ダニエル役なんですよ。

ご存知「処刑人」でマクマナス兄弟の兄コナーを演じた役者さんです。

「どこかで見たことがある人だなぁ」と思いながら見ていたのですが、終盤でようやく気づきました。

 

(右です)

 

さらに監督は以前に紹介した「グランド・クロス ジャッジメント・デイ」と同じ監督。

なるほど。こういう作品の監督なんですね。

 

なにもかもがダメな方向に素晴らしいこの作品。

ぜひとも多くの方にみていただきたいです。

自信を持っておすすめです。

 

この映画を借りる

 

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作品情報

原題:Mongolian Death Worm

制作:2010年、アメリカ、Sweet Tater

監督:Steven R. Monroe

主演:Sean Patrick Flanery

時間:90分

トレーラー: