HOUSE
『ねらわれた学園』の大林宣彦の監督デビュー作となるファンタジックホラー。避暑に訪れた田舎の家に、7人の女子高生が食べられてしまう。光学合成を多用した映像は、20余年が過ぎた今でも斬新。三浦友和、壇ふみ、ゴダイゴらが友情出演している。
ちょうど1年前くらいに友人とダメ映画について話していたところ、薦められたのがこの作品。
(薦めた当のご本人も実は噂話だけで実際に作品を見たのは先月のことだとか)
偶然にも見る機会に恵まれたので観てみることにしました。
が……
なんじゃこりゃーー!!!!
想像のはるか斜め上上空5000キロをいくような作品でした。
始まって3分も経たないうちに、アングラ演劇のようないかにもな書割風景、セリフボヨーミオーバーアクションな大根演技に演出、なによりも何を伝えたいのか全く意味不明なカット割りの連続に、ただただ( ゚д゚)ポカーン
南田洋子演じるなぞめいた伯母と、ホラーの舞台となる家が登場するまでの30分弱が本当に苦痛でした。
この監督は何をしたいのか、狙ってこういうことをしたのか、それとも本気で作ってこうなってしまったのか、わけがわかりませんでした。
実際私は世代的にもこの監督に思い入れはありませんし。
ところがどっこい、ホラーテイストが始めるとあらびっくり。
ドリフのコントを連想させるチャチでありえない特撮と、抑揚のない演技で静かに恐怖感を煽る南田洋子の名演技のギャップが面白い。
シベ超で晴郎ちゃんのヒドイ演出をみて、「ちょwwwこりゃないってwww」って突っ込む感じの面白さにあふれていました。
「そして誰もいなくなった」をオマージュしたのか、7人の女子高生が1人、また1人と家に食べられて消えていくのですが、そのたびにありえない演出・映像に抱腹絶倒してしまいます。
どうやったらあんなトンデモな演出を思いつくのでしょうか。
そしてラストはまさかの超展開wwww
ちょwwwシベ超2以来の衝撃wwww
ねーよwwwwwww
正直南田洋子の存在と、池上季美子のヌードがなければどうしようもない作品です。
それでいてゲストは豪華。
ダメ映画好きの私でもかなりきつかった作品なので、一般的なお薦めは全くもってできないのはもちろん、その筋の人にもあまりお勧めはできません。
富野流に言っちゃえば四畳半の世界のマスターベーションでしかありませんから、本当にコアな大林ファンだけ見てろって話。
こんなものを公に(ry
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