二重誘拐
まずこの映画、原題は「The Clearing」と言うのだが、邦題の「二重誘拐」が全くもって意味不明。
誘拐事件のサスペンス物かと思ったらそうではないし。
どちらかというと、突然の誘拐事件によって、幸せそうな初老夫婦の間の隠された真実が、いやでもClearになってくるという人間ドラマ。
隣の芝生は青く見えるのよというアレ。
でもね、ラストははっきりいって拍子抜けよ。
え?なに?これで終わり?って。
なんていうのかな、ドラマを山にするなら、中腹で一休みと思っていたら実はそこが頂上だったというか…。
謎は謎のままほっぽり投げてしまってるし。
で、デフォーの役どころはさえない中年オヤジの誘拐犯。
もうね、ドラマの積み上げは弱いけど、デフォーのしょぼくれオヤジでこちとらお腹いっぱいですよ。
さらに、人質に逃げられ、逆襲に遭い、取っ組み合いの末首絞められたあげく半死に状態の顔といったら・・・。
あとは、奥さんにどやされているシーンとか。
いや~、さすがデフォーという個性的なシーンが多い。
それと、ロバート・レッドフォードの顔やばすぎ。