ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

コペルニクス・コード

大使を狙った暗殺未遂事件から始まる、テロリストの恐るべき陰謀。あるバイオ企業の極秘プロジェクト、エボラ・ウィルスを使った生物兵器開発こそ、事件の背後にある巨大な陰謀の正体だった…。対テロ特殊チームは、国家の命運を賭けた実行不可能なミッションに挑む!

あからさまに「ダヴィンチ・コード」をパクったタイトルからして、「これはダメに違いない!」と確信し、ダメさを楽しもうと思って観てみたのですが、ところがどっこい普通に楽しめてしまいました。

まぁB級的な楽しみ方と言われればそうなのですが。

 

実はこれ、10年以上前にドイツで放送されていたテレビドラマらしいんです。

コペルニクス・コード」は英語圏でつけられたタイトルで、もともとのタイトルは「デルタチーム」。

陰謀に巻き込まれて警察を首になったメンバーが、隠れ蓑にしているサーカスの大道芸人らとともに、極秘ミッションに挑んでいきます。

テレビドラマだけあってテンポがよく、次々と事態が進行していくので、観ていて飽きないというかどんどん惹きこまれるんですよね。

 

特殊チームが闇に隠れて行動するというストーリーは、まさしく「スパイ大作戦」。

決して「ミッションインポッシブル」ではない、どこか懐かしい小道具の数々が登場します。

例えば変装用の他人に成りすますマスク。

どんな処理をしているのかわかりませんが、虹彩認証まで突破してしまいます。

「これにリアリティとかいいだすのは野暮だよね」という雰囲気が、作品全体からかもし出されています。

ご都合展開ももちろんありますし、犯人の最期も非常におバカというかゆるいです。

うまく言葉で表現できないのですが特撮的といったらいいんでしょうか?

どこか画面にチャチな作り物感があるんですよね。

でも逆に、画面にチャチな部分があるからこそ、世界観のゆるさに違和感がないのかもしれません。

 

もともとのドラマは45分なのですが、この作品は2時間弱。

どこまでの内容をまとめたのかはわかりませんが、ドラマ全体としては導入部でしかないので、当面の事件は解決するものの、大きな謎は謎のままで終わってしまっているのが非常に残念。

ぜひとも続きが観てみたくなりました。

 

スパイ大作戦」とか昔の「007」シリーズとかが好きだった人には絶対お薦めですよ。

 

その他のレビュー済みダメ映画はこちらからどうぞ

 

トレーラー: