ダメ映画レビュー

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ラバランチュラ 全員出動!

今から20年前、主演映画が大ヒットし一躍スターとなったコルトンだったが、今ではその面影も無く、なんとかB級映画に出演させてもらう始末。しかし、過去の栄光が忘れられないコルトンは、その日もスタッフと衝突し、撮影現場を飛び出してしまう。怒り心頭のコルトンがロスのハイウェイを走る中、突然の大きな地響きと共に、サンタモニカ山地の火山が噴火する…。

リリース前から興味を持っていた作品でした。

10月に開催された「ズーンビ」のイベントでDVDを購入したのですが、実は1/3ほど見て放置してしまっていたのです。

このままではイカン!年も改まったことですし気分を入れ替えて観たんですよ。

面白いじゃないですか!!

なんで放置していたんでしょう。

2017年一発目にふさわしい作品でした。

 

  

この映画のみどころ
  • 往年のポリスアカデミーシリーズのメンバーが集合
  • シネテルにしては頑張ったクモのCG
  • しかし爆発や炎上の処理は今までのシネテルレベル
  • 突っ込んだら負けのガバガバ設定

アサイラムと並び立つZ級映画サプライヤーであるシネテル・フィルムズの作品です。

 

この作品最大の魅力に思えるのがキャスト。

主役のコルトンを演じるスティーブ・グッテンバーグはポリスアカデミーシリーズの主人公マホニーを演じた役者です。

この他にもジョーンズ役のマイケル・ウィンスロー、フィクス役のマリオン・ラムジー、キャラハン教官役のレスリー・イースターブルックと懐かしい(しかも年を取った)顔が並ぶのは嬉しかったですね。

ハイタワーとタックルベリーがすでに鬼籍に入られてしまったのが残念ですが、こうやってあの頃のメンツが揃うのは感無量です。

マウザーも出てくれたら良かったのに。

コルトンの設定はグッテンバーグ自身と重なるメタ的な設定に感じられましたね。

 

この作品のもう一方の主役であるクモなのですが、これがびっくり。

シネテル作品とは思えないほどいい出来なんですよ。

スパイダーパニックとかとは大違い。

細かい動きもいかんなく表現されています。これはだいぶ予算を掛けたのではないでしょうか?

ただ、やられた時の爆発や炎上などの処理はこれまでのシネテルレベル。

それだけにその落差が気になってしまいました。

しかし、今までのシネテル作品を思えば十分に見られるものになってますよ。

 

溶岩の中からなぜクモが出てくるのか?なぜ人を襲うのか?食べるためなのか?

そのあたりの設定は練られておらずかなりガバガバな設定ですが、そこをツッコむのは野暮なのでしょう。

シャークネードと同様、「そういうもの」として受け入れた上で楽しみましょう。

そうそう、シャークネードといえばフィンが友情出演しています。

そしてコルトンもまた「シャークネード4」に友情出演していまね。

 

設定のバカバカしさといい、今は落ち目となったかつての人気俳優を主役にしたり、自社他作品に比べて予算がかかっていたりとこの作品には、今後のシネテル・フィルムズの目玉となるような作品を作りたいという意図が見え隠れしています。

アサイラムが「シャークネード」シリーズで一山当てて予算がどんどん積み上がっていったように、シネテルもそのような作品を作りたくて企画したのが「ラバランチュラ」ではないか?

私はそのように想像してしまいました。

昨夏には続編となる「2Lava2Lantula」が放送され、今夏のパート3の放送も決定しています。

そんなところも「シャークネード」っぽくないですか?

 

Z級映画ファンはもちろん、ポリアカファンにも楽しんでもらえることうけあいです。

おすすめですよ。

 

この映画を借りる

 

 

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作品情報

 

原題:Lavalantula

制作:2015年、アメリカ、Cinetel Films

監督:Mike Mendez

主演:Steve Guttenberg

時間:83分

トレーラー: