2012
2012年を舞台に世界崩壊の恐怖を描いたディザスターパニック。突然の火山噴火を発端に、全世界が異常気象に見舞われ始めた2012年12月。考古学者のフランクは、掘削していたマヤ文明の遺跡から世界の終わりを予言する象形文字を発見し…。
徳間の五次元文庫とか超知ライブラリーだとか、いわゆるその辺のトンデモ系でネタになっているマヤの長期暦。
紀元前から始まり2012年12月21日で終了しているそれをネタにした、単なるトンデモディザスターパニックと思って買ったんです。
ところがどっこいさにあらず。
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!! (`・д´・ ;)
まさかマヤの地下遺跡に黄金の十字架が飾られていて、なおかつ象形文字で書かれた黙示録の預言が始まって地球の自転が停止するとか、どこから突っ込んだら良いのやらさっぱりわかりません。
買ってから気がついたのですが、実はこの作品「トランスモーファー」や「エイリアンVSエイリアン」と同じプロデューサーです。
(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)ナ、ナンダッテー!!
あぁ、言われて納得。
CGはしょぼいし、前後のシークエンスはつながっていないし、会話はイミフだし、雨のシーンはあきらかに放水だし、ライティングは同じ場所でもシーンによってバラバラだし、雪にいたっては発泡スチロールこそ使っていないものの代用品まるわかりだし。
なにからなにまでダメすぎます。
肝心の災害もあまりにも発生が唐突ですし、全地球規模のカタストロフィにも関わらずリアリティと緊迫感が皆無なんです。
そりゃそうですよ。ロケのシーンでは後を通行人が平然と歩いているんですから。
60億の地球人口のうちわずか十数人の登場人物だけが騒いでいる印象を受けます。
世界に広がりが全く感じられないんですね。
ストーリーも進めば進むほど、「神を信じていないからこんなことになる」などキリスト教トンデモの色が濃くなり、観ていて本当にグッタリとしてしまいました。
もちろん展開なんて破綻しまくり、伏線無しの唐突展開ばかりです。
神の啓示とやらを真に受けて、遠くサンディエゴからチェチェン・イッツァへ向かうなど、なんというか、気が狂っとるとまで思えてきます。
ライターはマヤ文明を何だと思っているのでしょう?
そして驚愕のラスト。
預言どおりにチェチェン・イッツァの祭壇で子供産んだら神の奇跡が起こったでござる。
「世界は終わらない。1つの暦が終わり新しい暦が始まる」
ちょ、待てwwwwwww
そんなんアリかwwwwww
これを驚愕と言わずなんと言いましょう。
開いた口がふさがらないとはこのことだと思いました。
キリスト教トンデモがなければ単なるトンデモディザスターパニックで楽しめたのでしょうが、変な要素を織り込んだばっかりに笑うに笑えない出来になってしまったのが残念。
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