ダメ映画レビュー

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エアポート ユナイテッド93

2001年9月11日の国際貿易センター航空機衝突事件の裏で起きていた、もうひとつのハイジャック墜落事件を交信履歴などから再現した、実話を元にした作品。

以前に書いたことがありましたが、

G-SAVIOURでマーク・カランを演じた、ブレナン・エリオットが出演しているので興味を持った作品です。

なおピッツバーグ郊外に墜落したユナイテッド93便に関しては、同時期に「United93」という作品が制作されましたがこちらは全くの別物です。

 

 

一応事実を元にしたストーリーということなのですが、事実としてわかっているのは地上の管制官や家族とのやりとりだけ。

機内での出来事は推測でしかないため不自然な描写が多いのが気になります。

 

その中でも特に酷いと思ったのは、乗客たちが反攻計画を見張りの前で堂々と相談していること。

地上とのやりとりも筒抜けで、実行するかどうか多数決までとっているのに、見張りはただぼーっと見ているだけ。

英語がわからないとか、頭が抜けているとか、もともとそういう見張りならわかりますが、その前後では乗客に静かにするよう威嚇しているにもかかわらず、そのシーンだけずっと傍観しているのは不自然すぎます。

話し合いが終わるのを待って「静かにしろ」「黙って座っていろ」と威嚇しても・・・。

 

機体のCGもお粗末なもの。

作品全体がチープなんですよね。

それでいてテーマが重いからなんとも言えません。

もう少しおバカなテーマだったら笑い飛ばすことも出来たのでしょうが・・・。

 

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作品情報

原題:Flight 93

制作:2006年、カナダ

監督: Peter Markle

主演:Jeffrey Nordling

時間:89分

トレーラー: