デビルズタイド
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのジョン・リス=ディヴィス主演、逃げ場も武器もない海の上を舞台にしたスリリングなホラーアクション。豪華客船に積み込まれた謎の生命体は餌を求めて逃走、乗客たちは闘うか喰われるかの究極の選択を迫られる。
まー何というんでしょうね。
いかにもなB級パニックものといえばいいのでしょうか?
船全体がきちんと映るのは港にいるときだけで、あとはチャチなCGや模型だったりと低予算ですが、それなりにがんばっていますし、それほどひどいシーンがあるわけでもありません。
可もなく不可もなくといえるかもしれません。
この「謎の生命体」チュパカブラなのですが、なんというか模型(着ぐるみ?)とCGではかなり印象が異なってしまっています。
というか、CGがチャチというか雑なつくりなだけかもしれませんが。
特に壁を這って歩くシーンはキモイことこの上ありません。
ストーリーでも主人公サイドが襲われたときは、ゆっくりゆっくり近寄ってなかなか手を出さずに様子をうかがい、効果のない(皮膚が鎧のようになっているのです)銃弾が当たってもいないのに逃げ出します。
ところが、船客や船員、特殊部隊員などが襲われたときはもれなく瞬殺です。
容赦ありません。
そして何より驚いたのがラストの戦闘シーン。
タエ・ポー(ブートキャンプでおなじみビリーの考案したエクササイズ)の講師である船長の娘が、素手でチュパカブラと格闘をしてしまいます。
しかも押し気味です。
通常弾では全く効果がなく、徹甲弾でもかすり傷程度のUMAに対し、素手で優位に立つとはまさに女セガール。
もしかしたら地上最強の生き物なのかもしれません。
ラストはツッコミどころ満載でそれはそれとして楽しめます。
全体的に可もなく不可もなく、といった印象の作品でした。
予告編