ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

キング・オブ・ロストワールド

巨大生物、ドラゴン、キング・コングが大バトルを繰り広げるモンスターパニック。アマゾンの奥地に1機の飛行機が墜落。生き残った乗客たちは探索を始めるが、彼らの目の前に広がるのは巨大生物が生息する有史以前の世界“ロスト・ワールド”だった。

 

数々のZ級映画を世に送り出すアサイラムの作品です。

このスタジオの作品といえば以前にこのブログでも、

「エイリアンVSエイリアン」

「トランスモーファー」

「2012」

「紀元前1億年」

などなど紹介してきました。

それらに勝るとも劣らないダメっぷりをこの作品でもいかんなく発揮しています。

 

CGがひどい、スケールが小さい、シーンに緊迫感がない、本来ならつながらないカットを強引につなげたので前後のシーンがぶつ切り、イマジナリーラインを何度も越えるので位置関係がぐちゃぐちゃ、緊迫感をカメラの揺れで表現しようとするがブレ過ぎて意味不明、映像からではなにをやっているのか全く判別できず説明セリフ頼りの状況・・・などなどアサイラムの映画ではおなじみの表現が立て続き、見ているだけでぐったりとしてしまいます。

 

とにかくドイヒー。

火の表現を赤いライトで代用しているので色味がおかしくなっているのは序の口。

CAなのに旅客機と戦闘機の区別がつかなかったり、仲間がひとり減っても気付かないのか気にしないのかスルー。

何もかもが予想の斜め上の展開です。

 

例えば主役だとばかり思っていた男性が中盤で呆気無く死んでしまったり、物語の冒頭で墜落現場に残ったグループと、探索を始める主人公グループに分かれるのですが、途中まで付いてきながら意味ありげに「私帰るわ」と言い残し墜落現場に戻った女性は何かの伏線かと思いきやそのまま出番がなかったり。

墜落現場のグループは原住民に襲われて、その後主人公グループと再開するもスルーだったり。

何から何まで酷いです。

でも笑えます。

 

一番驚いたのはメインであると思っていたキング・コング

冒頭数秒でた後は、残り20分ほどになるまで登場しません。

登場した後もほとんど活躍することがありません。

 

コングの倒し方もラストもさすがの酷さです。

これはぜひ実際に観ていただいた上で、なんじゃそりゃ!というツッコミを入れていただきたいです。

抱腹絶倒か呆然自失か。

どちらにしろ衝撃的です。

 

我こそはというZ級マニアにはおすすめです。

それ以外の方は絶対に見てはいけません。

 

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作品情報

原題:King of the Lost World

制作:2005年、アメリカ、The Asylum

監督:Leigh Scott

トレーラー:

(公式ではなくファンが勝手に作ったものです)