ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

チアリーダー忍者

NFLマイアミ・ドルフィンズ”の現役チアリーダーが出演。アクション、チアリーディング、そしてお色気ありのエンタテイメント作品。ハッピー・バレー高校チアリーディング部の前に、ある日カンフーの達人である不良カトリック女子高生が現れて…。

 

ひどい。

ほめ言葉でなく酷すぎる。

噂には聞いていたダメ映画の極地の一つであるこの作品ですが、あまりにもひどすぎます。

今までここでダメ映画についていろいろとツッコミを入れてきましたが、そんなことがどうでもよくなるほどのくだらなさです。

 

まずもって作品全体が下品すぎます。

エロ妄想に目覚めた中学生の兄と、う○こおし○こ大好きな小学生の弟が考えたような下劣さ。

96分間絶えずエロ&下品双方の下ネタだらけです。

 

エロ方面に関しても、出てくるチアリーダーは老け顔のオバサンばかり。

ピチピチのかわいい子ならともかく、老けたブス山さんのパンチラをこれでもかとばかりに見せられても、こちらの方が困ってしまいます。

実際にエロシーンはポルノ女優1人がボディダブルしているのですが、これがまた犬耳みたいな垂れ乳でどうしようもない。

そっちの方面でも全く楽しめません。

 

そもそもタイトルに「忍者」とありますが、忍術とカンフーの区別すらできずやっているのはカンフーの真似事。

忍者などどこにも出てきません。

名前倒れもいいところです。

 

極めつけは最後のロボット(しかもチアリーダーが変身します)の戦闘シーン。

小学生の学芸会のようなやる気のないセットとやっつけ演技で、見ているもののオーラ力をこれでもかとばかりに吸い取っていきます。

このシーンを見てしまうと、他のダメ映画のCGが酷すぎるなんて書いていたのが。

本当に申し訳なくなるほどです。

下には下がいるものです。

 

何が一番いやかというと、そういったダメさを認識した上で作っていることなんですよね。

ダメさを逆に売りにしてしまっているというか。

本来のダメ映画というのは、それこそ晴郎ちゃんやボルちゃんのように、本人は後世に残る大作映画を作ったつもりでいても、傍から見たら違う意味で後世に残っちゃったよ!というのがベストなんです。

本気で作って滑っているから面白いんです。

私が河崎実の作品をイマイチ好きになれないのはその点なんですよね。

ダメさは売りにしちゃだめ。

 

いや、これは本当にきつかった。

そんなに言うなら見てみたい!と思う人もいるかもしれませんが、やめといたほうがいいですよ。

 

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