ダメ映画レビュー

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ディープ・ライジング-コンクエスト-

“ 人類VS超巨大人喰サメ”の戦いを描いたパニックアクションシリーズ第2弾。メキシコのリゾートビーチで、絶滅したと思われていた巨大サメの歯が発見された。調査を依頼された海洋生物学者のキャットは、サメの群れが海溝に生息していることに気付く。

 

午後ローで録画しておいたのを見ました。

この作品、「シャークアタック」「ディープ・ライジング」と続く一連の作品なのだとか(とはいってもストーリー上の直接的な関係はありませんが)。

3作品とも午後ローで放送されたので見たのですが、この作品が最もZ級的なセンスに満ち溢れた作品でした。

すばらしい!!

 

 

この映画のみどころ
  • ジョーズによく似たBGM
  • サメの異常な大きさと合成の粗さ
  • 同じシーンを使い回す襲撃シーン

この作品に登場するのは150万年ほど前に絶滅したとされるメガロドン

「ジュラシック・シャーク」や「メガ・シャークVS」シリーズでもおなじみの巨大サメですね。

 

実は海溝深くで生き続けていたメガロドンが、海底敷設ケーブルの電磁波に誘われてメキシコの海面近くに現れてパニックを引き起こします。

 

まず気になったのが音楽。

なんだかよく似ているんですよ。

有名なあのサメ映画に。

 

そう、ジョーズのテーマ曲にそっくりなんです。

これ権利的に大丈夫だったのでしょうか?

似ているようでちょっと違うというアレンジもいかにもチープ。

 

音楽からしてそんなですから映像を推して知るべし。

資料映像を流用したどこかでみたことがあるようなサメの映像が続くダラダラした雰囲気と、いまいちよくわからない手ブレでサメの恐怖を表現する演出が続くので、ちょっと集中力が切れてしまいました。

 

ところがストーリーが後半にさしかかったあたりから、とんでもないことが起こり私の切れた集中力も完全に回復いたしました、

 

海底ケーブルを噛み切ろうとするメガロドンを退治するようにケーブルを敷設した通信会社から命令された主人公たちが、多くの犠牲を払いながらもホオジロザメサイズのメガロドンを倒します。

(その時の決めセリフは「さっさと絶滅しろ!」というもの。これもまた笑えます)

しかしこれはメガロドンのサイズとしては非常に小さく赤ちゃんなのだとか。

そこに母親のメガロドンが現れるのですが、そのサイズが驚きのサイズ。

 なんとモーターボートが丸飲みされてしまいました。

ちなみにこのメガロドンが丸飲みするシーンですが、すべて同じ映像が使いまわされております。

飲み込まれるものだけその都度置き換えているのですが、その合成が2002年の作品とは思えないほど雑なのです。

 

物語終盤では、メガロドン出没のため出港禁止になったにもかかわらず、通信会社の社長は出資者を招いて船上パーティーを開催。

完全にフラグでしかありません。

もちろんメガロドンさんも律儀にフラグ回収にやってきます。

その時の映像がまたひどいのです。

 

メガロドン衝突の衝撃を手ブレで表現しているので、カメラだけ揺れてテーブルなどはそのままなのです。

それではまずいと思ったのか、今度はキャストが手で押してテーブルやワゴンなどを倒して衝撃を表現するのですが、これまた押しているのがまるわかり。

さらに、海へ落下するシーンは明らかに自分から飛び込んでいます。

だがそこがいい。

 

対応する主人公たちの策もどこかズレていてツッコミを入れながら見るのは最適の作品でした。

前半のグダった展開を乗り切れば、あとはめくるめくダメ展開が待ち受けていますので、自信を持ってお勧めいたします。

 

この映画を借りる

 

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作品情報

原題:Shark Attack 3: Megalodon

制作:2002年、アメリカ、Nu Image / Millennium Films

監督:David Worth

主演:John Barrowman

時間:99分

トレーラー: