ブラッドレインII
前作の設定を受け継ぎながら、ルーマニアを舞台にした前作とは異なり、今回はなんとアメリカを舞台にヴァンパイア・ウォーズが描かれる!
主役のレインに、クリスタナ・ローケンから新たに『DOAデッド・オア・アライブ』のナターシャ・マルテが襲名。『DOA』でくの一あやねを演じた彼女が華麗なソード・アクションを魅せる!
西部開拓時代を舞台に、実在のガンファイター:ビリー・ザ・キッドや保安官パット・ギャレットが登場し、ビリー・ザ・キッドがヴァンパイアであったという驚愕の設定!
大西部で繰り広げられる壮絶な戦いの結末を見逃すな!
はい。ダメ映画フリークなら誰しもご存知のボルちゃんです。
ゲーム映画ダイスキー!!
おそらくは晴郎ちゃん亡き今、世界で最もダメな映画を作る監督として認知されているのではないでしょうか?
作品よりも本人が面白いというのもなんとも…。
自分の映画を辛口批評したレビュアーと「ボクシングで勝負しろ!」と意味不明な言いがかりをつけて、そのうえKO勝ちして「どうだ!俺の映画は面白いんだ!」と鼻高々になってるし……。
でもね……
前作もそうだったのですが、それほどひどい作品にも思えなかったんですよね。
普通のダメ映画レベルといったところ。
というよりも、「ハウス・オブ・ザ・デッド」「アローン・イン・ザ・ダーク」が、
あまりにも酷すぎたのでまだマシに見えるだけともいえますが。
でもやっぱり「普通の映画」からは隔絶された境地にある作品。
まずもってなんで西部劇でヴァンパイヤ?という基本的な疑問があります。
前作のクリスタナ・ローケンから変更になったレイン役のナターシャ・マルテは、某化膿姉妹にそっくりでそれだけで生理的な嫌悪感が走ります。
アクションシーンはお得意の劣化マトリックススローモーションがここでも炸裂していますし、演出はチープで手垢にまみれたベッタベタなもの。
スローモーションでなくてもアクションはノッロノロのたるいものばかり。
どう見ても当たってない銃弾によって手傷を負ったり、無意味な場つなぎのでたらめなシーンばかりでストーリーが支離滅裂に破綻しています。
クライマックスの銃撃戦では
「ヴァンパイアを倒すのにはのどを切り裂かなくてはならない」
「ビリーは銃弾で撃たれても倒れない」
などなど序盤の設定をことごとく無視されあっけなくヴァンパイヤどもが死んでいきます。
本当に最後までメリハリがなくタルイ展開です。
それでも、それでもです。
ボルちゃんの作品にしては良い方なんです。
どれだけ先行2作が酷い出来なのかこれでわかると思います。
それを楽しめてしまう自分も自分なのですが…。
さて、このブラッドレイン。
ラストは新たなヴァンパイア退治に出かけるシーンで終わるのですが……
Ω ΩΩ< な、なんだってー!!
さすがボルちゃん!
父親のコネと資金力でやりたい放題だぜ!!
クリスチャン・スレーター出るのかなぁ?
ちなみに日本で未発売(公開はありえない)のボルちゃん作品は、
・In the Name of the King: A Dungeon Siege Tale
など。
その他いろいろ精力的に作っているみたい。
いろいろ見てガックリしてみたいなぁ……
いやあ、ダメ映画って本当にいいものですね。