ダメ映画レビュー

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ブラッドレイン 血塗られた第三帝国

ウーヴェ・ボル監督による人気ヴァンパイア・アクションシリーズの第3弾。第二次世界大戦中のヨーロッパを舞台に、美しきハーフ・ヴァンパイアのレインが、ヒトラー総督率いる第三帝国ナチスドイツの秘密組織との戦いに身を投じていく。

来ました!ボルちゃん監督作品!

「ブラッドレイン」シリーズもこれで三作目。

いったいいつまで続けるのでしょうか?

 

  

この映画のみどころ
  • 原点回帰とも言えるボルちゃんの思いつきで撮って繋いだような演出術
  • ストーリーとは関係なく差し挟まれるナターシャ・マルテの濡れ場

正直なところボルちゃんを舐めてました。

デス・リベンジ」「ザ・テロリスト」「G.I.フォース」と、最近の作品はそれなりに見られるものが増えてきたので、ボルちゃんも成長したなぁと思っていたんです。

そのことに一抹の寂しさすらありました。

 

ところがどっこい。

今作ではまさに積み上げてきたものを全てぶち壊すかのように、かつてのボルちゃんを彷彿とさせるような作品になってます。

これぞ原点回帰。

「俺の映画だ。好きに撮って何が悪い。」とでも言いたげなボルちゃんのにやけ顔が目に浮かびます。

 

だって「あれ?もしかして俺時間を奪われる攻撃でも受けた?」と思ってしまうくらい、ストーリーが飛躍しすぎなんですもの。

シーンが変わったら状況がガラッと変わってる。

わけの分からない思わせぶりで意味のないシーンがインサートされてる。

いや、ボルちゃん。

あなたの頭のなかではシーンがつながっているのかもしれないけど、見ている側からするとかなり無理があるよ……。

 

それでいて80分弱しか無い中に無駄にサービスシーンを二度も入れてきます(しかも一度目は百合)。

全くストーリーに関係ない場面でおっぱじめられても、見ている側は( ゚д゚)ポカーンとしてしまいます。

 

アクションシーンも緊迫感0。動き遅っ!

残念というべきなのか、ボルちゃんアクションシーンの代名詞とも言える、激しい音楽に合わせてスローモーションで戦闘、というシーンは今回は無し。

そこは成長ポイントと言えるのでしょうか?

 

そもそもナチが英語を話しているというのはどうなんでしょう。

ボルちゃんドイツ人なんだからドイツ語でよかったのに。

 

でもね、一番の不満点はやっぱりレイン。

ナターシャ・マルテがだいぶ老けちゃった。

というか1のクリスタナ・ローケンのままのほうが良かったよ……。

濡れ場もそちらの方が楽しめたと思いますし……。

 

他、ボルちゃん作品常連のマイケル・パレや、「ザ・テロリスト」の主役を演じたブレンダン・フレッチャーも出演。

まさにボルちゃんファミリーだね。

 

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前作はこちら

ブラッドレイン [DVD]ブラッドレインII [DVD]

 

作品情報

原題:Bloodrayne: The Third Reich

制作:2010年、アメリカ、Boll Kino Beteiligungs GmbH & Co. KG

監督:Uwe Boll

主演:Natassia Malthe

時間:79分

トレーラー: