紀元前1万年
「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監督最新作!誰も見たことのない世界は、「過去」にあった
時は紀元前1万年。人も動物も自然のままに生き、マンモスが大地を闊歩する時代。サーベルタイガーや獰猛な肉食動物と果敢に闘い、広大な砂漠で青年は旅を続けていた。邪悪な支配者に囚われの身となっている愛する人を救うために――。
ニュー ジーランド、南アフリカ、ナミビアの世界三ヶ国で撮影を行い、現地の壮大な風景に最新CGで蘇ったマンモスに加え、映画史上最大のセットとなったピラミッ ドを復元した、驚異のアドベンチャー大作。1996年「インデペンデンス・デイ」、2004年「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監 督が、今度は私たちを、“紀元前1万年”の遥かなる時代へと誘う!!
たしか去年の「オトナファミ」の映画特集にて、「ハリウッドのダメ映画はスケールも大きいぜ」みたいな感じで紹介されていた作品。
それで興味をもったのですが、結局は劇場ではなくDVDで見ることに。
で、見てみてびっくり。
すげー!!英語しゃべってる!!!
もう時代も地理も人種も全てがバラバラで目茶苦茶。
精巧な剃刀で剃ったとしか思えないスキンヘッド(天然禿ではない)とか、どんなに早くても紀元前5000年ほどにしか遡れない金属器の利用とか、ツッコミを入れようと思えばいくらでも入れられてしまいます。
「これはどういうこと?」と考えながらストーリーを追うのではなく、毛並みまで再現されたマンモスなどの映像の美しさを、細かいことを考えずにただ見る作品と思わないと、果てしなく疑問がわき上がってきて見ていられません。
それにしてもこの作品、やけにディテールにこだわりながら、世界観がグダグダで「スターゲイト」に似ているなぁと思ったら、同じ監督の作品だったんですね。
なるほど、納得。
スターゲイトは異世界の話だったからまだ楽しめましたが、これはないでしょう。
これが低予算のZ級映画だったら腹を抱えて笑えるところなのですが、予算をつぎ込みながらこれかよ!と思うと逆に腹が立ってきてしまいました。
「スターゲイト」と同様に「そりゃねーだろ」というような終わり方ですし、どうもこの監督の作品は頭を使ってはいけない類の作品ばかりのようですね。
あぁ、「デイ・アフター・トゥモロー」もそうだったですね。
けれんみたっぷりに風呂敷を広げるのは得意でも、たたむことが全く出来ないというか、違う風呂敷で強引に畳んでしまうというか。
それにしてもひどい作品でした。
別の地球の物語ってことにしちゃえばまだマシだったのに。
あ~あ、お金がもったいない。