G.I.フォース
遺伝子操作によって生み出された兵士と、凄腕の元特殊部隊員の戦いを描くSFアクション。北太平洋に浮かぶ孤島の米軍極秘研究所。そこではクリーガー博士による悪魔の実験が行なわれていた。遺伝子操作により生み出されたのは弾丸も跳ね返す不死身の兵士“G.I.フォース”。新聞記者のヴァレリーと、ガイドのジャックは調査のため島に潜入。生命の危険にさらされるが、実は凄腕の元特殊部隊員だった…。
毎度おなじみウーヴェ・ボル監督、通称ボルちゃんの作品です。
タイトルだけをみると同時期に発売されていた「G.I.ジョー」のパクリ?かと思われるかもしれませんが、実を言うとこのタイトルは国内発売元のアルバトロスが勝手につけたタイトル。
どこかのアサライムのように初めからパクリでつけたパロディじゃありません。
原題は「FarCry」で、ボルちゃんお得意のゲーム原作映画です。
ボルちゃん、ホントにゲームを映画にするのが好きねぇ。
デス・リベンジあたりから初期のハチャメチャさが落ち着きを見せ、それなりに観られるものを作るようになってきたボルちゃんですが、今回の作品はこれまでで一番面白い作品でした。
それもドイヒーな面白さではなく、純粋に面白い。
まだまだメジャーな作品には敵わないB級な面白さではありますが、それでも派手なアクションは目を惹きますし、なによりストーリーがごちゃついていない。
というよりも、ストーリーの理解を阻害するようなカットがない。
これは本当に驚きでしたね。
ボルちゃんの成長を感じると同時に一抹の寂しさも。
とはいってもそこはボルちゃん。
主役の2人が伏線もなくいきなり恋に落ちたり、途中からグダグダ感が漂い中だるみはしてしまいます。
しかし、ラストにかけてのアクションでまた勢いを取り戻すと、そのままラストまで突っ走るのは今までになかったかも。
シチュエーションとしては以前に観た「エアフォースII」に似てるなぁと思いましたね。
秘匿された島とか、元特殊部隊隊員が活躍とか。
いやぁ、よくできたB級アクションだと思いますよ。
IMDBでの評価が3点台なのか不思議なくらい。
……ん?待てよ?
これはボルちゃんが成長したのではなくて、
私がドイヒーなZ級ばかり見続けて感覚が鈍ったという事なのか?
むむむ・・・
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作品情報
原題:Far Cry
制作:2008年、ドイツ・カナダ、BollKG
監督:Uwe Boll
時間:95分