ソーラー・ストライク サード・インパクト
人気SFパニックシリーズ第3弾。異常な温暖化で川の水は干上がり、パニック状態に陥ったドイツ。飲料水を求める市民たちが暴徒と化し戒厳令が敷かれる中、緊急対策本部の責任者に任命された水文学者のマティーナは最後の賭けに出るが…。
ソーラー・ストライク、ソーラー・ストライク セカンド・メルトダウンに続く、
ソーラー・ストライクシリーズの第3弾です。
* *
* うそです +
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E)
Y Y *
当然のことながら3作品とも全く別の作品で、つながりなど皆無です。
そもそもこの「サード・ストライク」はドイツ製作。
アメリカ製作の「ソーラー・ストライク」「セカンドメルトダウン」とは言葉からして違います。
「ソーラー・ストライク」ではメタンガス濃度の上昇と太陽の異常活動によって、「セカンドメルトダウン」では隕石が大気圏で弾んで地球の公転軌道が内側にずれたことによって、それぞれ引き起こされた気温上昇ですが、この「サード・インパクト」ではその原因は最後まで明かされません。
むしろCO2排出など我々の環境破壊による地球規模での気候変動が原因と思われます。
また、気温上昇そのものではなく、テーマは水。
水不足によりただ単に飲料水がなくなるだけでなく、工業、農業、電気などのインフラにまで影響が及ぼされるのは、映像で表現されていたかどうかは別としてリアリティがありましたね。
主人公は水文学者の女性。
この人が危機対策本部長となっていろいろな対策を講じるのですが、実際のところ知事は水不足よりも自らの再選のことだけを気にし、貯水池を持つ発電業者は自らの利権を守ろうと邪魔をし、水の使用制限をされる市民は大局を見ずに不平不満ばかり口にして……というストーリーはありきたりといえばありきたりなのですが、前の2作品よりははるかに完成度が高く(むしろ2作品の方が低すぎるのかも)、ハラハラドキドキしながら観てしまいました。
難をあげれば主人公に危機意識が足りないところでしょうか。
水不足で大変な時にお前は何をいちゃついているのかと。
しかもそれを男の奥さんに見つかってドロドロに…。
また、ラストまで緊迫感が続くのはいいのですが、何ら根本的な解決が示されずに終わってしまうのもどうなんでしょう。
むしろ、こうならないように環境にもっと気を配りましょうという啓蒙が、テーマなのかなとも思ってしまいました。
でも、前の2作に比べたらはるかにいい出来だと思いますよ。
もちろんトンデモ的な面白さという面では、
「ソーラー・ストライク」のほうが上ですが。
「セカンド・メルトダウン」と来た日にはもう…
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