ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

女子高生サバイバル・ドライブ

女子高生仲良しグループを襲う恐怖を描く、前代未聞のハイテンション・サバイバル・ホラー。楽しくドライブをする女子高生仲良し5人グループ。しかし暗闇が続く中道に迷ってしまい、道端の不気味なドライブインに駆け込む。不注意から駐車してあった車に追突してしまった彼女たち。慌てて逃げ去るが、後ろから先程傷を付けた車が狂ったように追い駆けきて…。

ある意味、流石アルバトロス!というような作品です。

もしくは、ま た ア ル バ ト ロ ス か 。

 

要するにダメ映画…いえクソ映画です。

実際女子高生が脱糞した自分のクソを投げつけるし。

ぶっちゃけ、車を当て逃げされたキチガイババァが、DQNな女子高生どもを果てしなく追い掛け回して暴行するというそれだけの内容。

見知らぬ車からの執拗な追跡というモチーフはスピルバーグの「激突」と同じなのですが、その内容は月とスッポン……といったらスッポンに対して大変失礼にあたるほどです。

10分程度のショートムービーならともかく90分以上も引っ張ったのは失敗です。

 

そもそも、登場する女子高生。

このジャケットの娘っ子どもは出てきません。

出てくるのは唯一マシな劣化星野真里に、見た目も性格もブス山さん4人。

そもそもキチガイババァの車にぶつけたのも、劣化星野真里を車に乗せまいといたずらをしていたせい。

どうみても自業自得です。

 

キチガイババァも当て逃げされたことで怒っているのかと思いきや、家族がどうこうなどわけのわからないことをわめき散らすモノホンのキチガイ

服を脱がせて放尿させるのはまだ序の口。

一旦「あら時間だわ」と慌しくどこかへ行ったかと思いきや、再び執拗に女子高生達の車を追跡。

ガス欠で動かなくなったところに追いつくと攻撃開始。

ペンチで歯を引っこ抜いたり、股間にドライバーをねじ込んだり、キチガイだけにやりたい放題です。

ずっとキチガイババァのターン。

それでいて女子高生役の演技はギャーギャー騒ぐだけで緊迫感が無い。

観ていて興ざめすることしきりです。

そもそもいくら銃を持っているとはいえ1人と5人なのだから、数では女子高生の方が圧倒的に有利なのですが、なぜか彼女らは時代劇の悪党のように、一人ずつ順々に挑んではぶちのめされます。

しかもキチガイババァよりも、血まみれになったブス山さんのほうが、ライティングの関係もあってはるかに恐ろしい見た目になっています。

 

この映画、ストーリーもクソなのですが、それ以上に撮影・演出がクソ。

画質の悪いハンディカムか何かで撮っているのですが、このカメラが車の外に全く出ません。

ブレアウィッチプロジェクトやクローバーフィールドをパクったつもりなのでしょうか?

そのためにこの作品の最大の見せ場であるはずの女子高生が全員着ているものを脱がされるシーンでも、後姿が映っているだけと非常にガッカリです。

外に出て逃げ回っているシーンでもカメラは車の中から無人の道路脇を映し続け、そのバックで銃声と悲鳴が時折聞こえる程度です。

 

車の中にあるカメラが偶然撮影している、もしくは女子高生の一人がカメラで一部始終を撮影したようにしたいのならば、そのように編集すればいいのですが、カメラが複数あるかのように細かくカットが切り替わるので、カメラが車の中に居続ける必然性が何ら感じられません。

しまいには意味も無くカメラが回転し始め、観ていて酔ってしまいそうになりました。

 

映像の原則など知りもせず、ただその場の雰囲気だけで何となく撮ってしまった作品であることが、それだけでもよくわかります。

個人で楽しむ同人作品ならいいですが、こんなものを公に向けて発表してはいけない。

そう強く思いましたね。

もしかしたら素人の同人映画を、うっかりアルバトロスが買い付けてしまったのかもしれませんが。

 

最後は反撃に出た女子高生がキチガイババァをドライバーで滅多刺しにして、死体に火をつけてオシマイ。

キチガイババァが何のために襲ってきたのか、車の中にあった家族の死体はなんだったのか、そういったことは全部未解決のまま終わってしまいます。

95分間が3時間にも、4時間にも感じるほどつまらない映画でした。

95分間を無駄に過ごしてみたい人には是非!

同じダメ映画でもちょっと私の性には合わない作品でした。

まだまだ奥が深いぞ、ダメ映画の世界。

 

その他のレビュー済みダメ映画はこちらからどうぞ

 

トレーラー。

これでもかなり見られる編集になっています。

本編はもっとグダグダです。