ワイルド・アット・ハート
殺人を犯してしまったセイラー(ニコラス・ケイジ)は、恋人のルーラ(ローラ・ダーン)と破天荒な逃亡の旅に出る。娘を溺愛し、そもそもセイラーを殺しの罠にはめたルーラの母親マリエッタ(ダイアン・ラッド)は、暗黒街の顔役にセイラー殺しを依頼するのだが…。
若き日のウィレム・デフォーが出ているというので興味を持った映画。
鬼才デヴィッド・リンチの作品だけあって好き嫌いがかなりわかれそうですが、私には後者のほうでした。どうも合いません。
正直なところまるでアングラ芝居のような、過剰演出ばかりが目についてしまい、観ていてまったく落ち着けません。
これは伏線か?と思わせぶりに挿入されたシークエンスが、まったく回収されず投げっぱなしなことが多いんですよね。
少しストーリーに引き込まれ始めると、そういったシーンが出てきて興ざめしてしまいます。
終了40分前になってようやくデフォーが登場するのですが、それまでの長いこと長いこと。
それでいてデフォーの出演シーンは印象こそ強烈なものの、あっさりと終わってしまいます。
ラストシーンには( ゚д゚)ポカーンとしてしまいました。
結局なんだったの?って。
カンヌグランプリまで取った映画に対し、素人がこのようなことを言うのは大変おこがましいのですが、自分には非常に退屈な映画と言わざるをえないものでした。
でも合う人にはビタッとはまるのかもね。
そこは感性の違いかも。