蛾人間モスマン
普段は穏やかな街ポイント・プレザント。キャサリンや仲間は湖に遊びに来ていたが、いたずらが行き過ぎて仲間のひとりが溺死してしまう。彼らはそれを事故に見せかけようと…。それから10年。記者になったキャサリンは久しぶりに故郷の街に帰ってくる。しかし再会した友人たちが次々に不可解な死を遂げるのだった。それは街に古くから語り継がれる伝説の怪物、モスマンの仕業であった―!
もう半年近く前に午後ローで放映したもの今頃になってようやく観ることができました。
モスマンの造形といい、シチュエーションといい、ゆるーい雰囲気がなんとも言えない映画でした。
- クズな登場人物が次々に襲われる爽快感
- モスマンの神出鬼没さとちょっと引っ込み思案なところ
- 予想通りながらも別の意味で度肝を抜かれる解決策
モスマン。
私がこのUMAの名前を初めて目にしたのは「ムー」の広告かなにかだったでしょうか。
「世紀末オカルト学院」を観た時にモスマンが登場して「ああ、そういえば」と思い出した記憶があります。
そのモスマンですが映画の舞台であるポイント・プレザントで実際に目撃報告のあるUMAなのだとか。
ウィキペディアにはこう書いてありました。
モスマンとの遭遇事件
1966年11月12日、ウェストバージニア州レンデニンの墓地で目撃されたことを皮切りに一連の遭遇事件が始まった。
続く11月14日、同州ポイント・プレザントのTNTエリア(元・火薬工場であった地域)付近でドライブを楽しんでいた若者がモスマンに追跡されるという事件が発生する。 若者たちは車を全速力で走らせたものの、モスマンは容易に追跡してきたという(この若者の一人が「第一発見者」とされる女性である)。
また、同日夜ポイント・プレザント北東にあるセーラムでも同様の目撃証言が報告されている。 外にいる飼い犬が激しく吼えるので様子を見に行くと、暗闇の中に赤く光る二つの目が浮かび上がったという。翌朝飼い犬の姿はどこにも無かったが、新聞に掲載された火薬工場での目撃証言には「逃げる途中で犬の死体が転がっていた」との一文があった。なお、この火薬工場近辺では数度にわたり奇妙な光体が目撃されていたという証言もある。
最初の遭遇事件から13か月後の1967年12月15日、ポイント・プレザントとオハイオ州カノーガを結ぶシルバー・ブリッジ付近で目撃された事例を最後に、モスマンの目撃例は途絶えている。関連性は不明であるが、同日シルバー・ブリッジは大規模な崩落事故を起こし46人が犠牲になるという大惨事となった。この出来事はモスマン事件を題材にした映画「プロフェシー」でも描かれている(映画中での犠牲者数は36人とされた)。
via:「モスマン - Wikipedia」
シルバー・ブリッジ崩落事故は作中にも登場し、モスマンの仕業によるものとされています。
そんなモスマンが大活躍するこの作品。
モスマンはUMAというよりもダークヒーロー的な扱いをされています。
狙うのは人を殺しておきながら裁きを受けてない人々。
主人公たちのグループはキャンプについてきたメンバーの弟をからかって遊んでいるうちに溺死させてしまい、さらに事故死に見せかけるために全員で石を使って頭を殴打する所業を行うクズ揃いなんですね。
そのため、モスマンに襲われていくのがとても爽快です。m9(^Д^)9mザマァ
でもモスマン、ちょっと引っ込み思案なところがあるのでしょうか。
襲撃するその瞬間しか姿を表してくれません。
鏡やガラスなど光を反射するものの中からヌーっと現れるのですが、すぐに鏡の中に戻ってしまいます。
復讐を誓って「オマエラヒトリノコラズ」とひとりごとを言ってみたりと案外シャイなのでしょうか?
それからモスマンは襲う相手と目を合わせないと外に出られないという説明があったのですが、その後の襲撃シーンでは目も合わさずにいきなり襲い掛かってるのですがどういうことでしょう。
やっぱり目を合わせられない恥ずかしがり屋さんなのかな?
ラストは町中でモスマンが大暴れするのですが、やったか?→やってません→え?それで決着?という予想通りで予想外な展開は思わず笑ってしまいました。
オチもまたありがちな……。
けれどこのベタな感じが面白いんですよね。
定番の安心感のようなものがあります。
Z級映画マニアの方なら楽しめる内容だと思いますよ。
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作品情報
原題:Mothman
制作:2010年、アメリカ、Upload Films
監督: Sheldon Wilson
主演:Jewel Staite
時間:91分
トレーラー: