ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

T-REX

ひどい。ひどすぎる。

この言葉に尽きる。

さすがの私も見続けるのが辛かった。

これに対抗しうるのは「ジュラシックアマゾネス」くらいしかないが、あちらには「お色気」という武器があった。

だがこちらにはそんなものは皆無。

どうみても最悪恐竜映画になりそう。

 

遺伝子工学ティラノサウルスを蘇らせたバイオ企業に、産業スパイが押し入るところから物語が始まるのだが、どうみても「スパイ」ではなく「強盗」。

そこからもうおかしくなっている。

その産業スパイがセキュリティに侵入し、社内のロックをすべて解除したために恐竜が逃げ出してしまう。

その逃げ出した恐竜が引き起こすモンスターパニックと、遺伝子操作のデータを探す産業スパイの話が並行して進むのだが、まったく話も画質もマッチングせず別々の物語を交互に見せられているよう。

またアニメでもないのにバンクが多く、ストリートのシーンでは毎回同じ車が通り過ぎていく。

恐竜のCGも驚くほどチャチで高校の映研レベル。

なによりあれだけ恐竜が騒ぎを起こしても「デマ」で片付ける警察と、あんな巨大な物体が至近距離に近づくまで気がつかない住民はどうかしている。

どんな無法地帯なんだと。

肝心のストーリーや映像がダメダメなのに、余計なところで脇道にそれてハリウッドの映画業界批判をしてみたりと、勘違いがはなはだしい。

そしてラストはお約束の爆発。

 

さすがにこれは見るだけで疲れた。