ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

ダイナソーinL.A.

バイオ企業の極秘研究、それはDNA操作により恐竜を現代に蘇らせる禁断の実験。しかし計画は失敗し、逃げた恐竜たちが街に放たれてしまう。戒厳令が敷かれ米軍部隊が緊急出動するも、巨大な肉食恐竜の大群に無惨に襲われ、ロサンゼルス全市は地獄の戦場と化す。そんなパニック状態の中、元消防士のゲイブは、恐竜に襲われた娘を救おうとするが…。ド派手にロスを壊す興奮のアクション描写満載のモンスター・パニック映画。

昨年の9月に午後ローで放送された作品なのですが、今になってようやく観ることができました。

 実を言うと昨年の9月以降Z級映画をなかなか観ることができず手付かずになっていたんです。

そんなわけでこの作品が2015年初鑑賞映画となったのですが……「さすがアサイラム」としか言いようがありませんでした。

 

 

この映画のみどころ
  • ロスの街を闊歩する恐竜たち
  • どこでもドアを持っているかのごとく、どこにでも都合よく現れる主人公
  • まったく解決しないまま強引にハッピーエンド

うん、ひどい!

だってアサイラムですから。

 

そもそも恐竜の復活ですが、どのようにして復活させたのか細かいところは語られません。

遺伝子いじってたらできちゃったんだよ!

 

恐竜が暴走する原因となった音波によるコントロールのトラブルも何が原因かわかりません。

意味ありげに主人公の娘のヘッドホンからの音漏れをカットインしていたけど絶対に関係ないと思うよ!

 

アロサウルスっぽい恐竜がなぜか執拗に主人公を追いかけまわしますが、理由はわかりません。

きっとおいしそうだったんだよ!

 

そもそも草食恐竜もいるのに、揃いも揃って人間をむしゃむしゃし続けるのはどうしてでしょう?

こまけーことはいいんだよ!

 

とりあえずいろんな種類の恐竜がわーっと出て来て人を次々に襲っていくバカバカしさを楽しめればいいのですよ。

作中で逃げ出した恐竜は16頭だという台詞がありますが、どう数えてもその倍くらいの数が暴れ回ります。

終盤にはさらに大量投入もありますよ。

 

そんな恐竜を迎え撃つ主人公もすごいんですよ。

恐竜相手に斧一つでバッサバッサですから。

また、CEOの部屋だろうが、研究室だろうが、どこにでも突然現れます。

それも都合のいいタイミングばかりで。

この人、どこでもドアでも持っているのではないでしょうか?

 

アサイラム特有の演出にも注目です。

何がしたいのか何をしているのかさっぱりわからない演技、セリフと行動が一致しない、同じところを無意味に行ったり来たりする、位置関係がシーンによってバラバラすぎる、などなど普通の映画ではお目にかかれない演出が盛りだくさんでクラクラしそうです。

 

ラストも娘を襲ったプテラノドン1匹を倒してハッピーエンド。

あれ?ロスの街はまだまだ恐竜が暴れまわっているのですが……。

こまけーことは(ry

 

そうそう、恐竜のCGはアサイラムにしては頑張ってましたよ。

プテラノドン」や「プテロドン」に比べればはるかにマシな出来なんですよ。

いや、比較対象がアレすぎるというのはわかってます……。

 

恐竜のバカ映画観たいなーというときにはうってつけなこの作品。

きっとこれを見た方はたいていの映画ならおおらかな気持ちで観ることができるはずですよ。

 

この映画を借りる

 

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作品情報

原題:Age of Dinosaurs

制作:2013年、アメリカ、Asylum

監督:Joseph J. Lawson

主演:Treat Williams

時間:88分

トレーラー: