アイス・クエイク
アラスカで群発地震によって地殻変動が起こり、地下の永久凍土層が溶け、超低温メタンガスが噴出。それにより、人々の生命はどんどん奪われていった。破滅を回避するため、危険極まりないある計画に挑むが─。圧巻のスケールで描かれたディザスター・パニック!
これもまた午後ローで放送された作品です。
最近になってようたく貯まった録画を消化できるようになりました。
これもまたいかにもなシネテルのディザスター・パニックですね。
リアリティ?なにそれ美味しいの?
- どうしてそうなったのかわからない災害の原因
- リアリティのかけらもない災害シーン
- なんだかよくわからないけど解決しての大団円
なんだかよくわからないけど、地震が起こって地割れができたら、中から超低温のメタンガスが出てきて凍っちゃったよ!
なんだかよくわからないけど、石油の備蓄基地を爆破したらメタンガスがなくなったよ!
めでたしめでたし。
以上。
いや、本当にこれだけの映画なんです。
そもそもなんでメタンガス濃度が急上昇したのか。
なぜそれが噴出したのか。
劇中にて、「メタンマン」なる、なんでもメタンガスが原因といいたがる研究者の口から説明されるのですが、まったくわかりません。
そもそも、大きな揺れが発生しているのに「地震波がありません」とはどういうことなのでしょうか?
そのモニターに表示されている震度計のようなものは、地震波ではないのでしょうか?
全てがこのようなよくわからない中途半端なまま進んでいきます。
地震のシーンも、ただカメラを手ブレのように動かしているだけなので、リアリティなど皆無です。
でもしょうがない。シネテルですから。
そもそも、この作品を手がけたポール・ジラー監督がどのような作品を作ってきたのかを調べれば、作品のクオリティなど一目瞭然です。
どれもこれも、笑えないZ級作品ばっかりじゃないですか……。
安直に核兵器を使わなかった部分だけは評価できますが、それ以外はかなり辛い作品でした。
やはりZ級には突き抜けたダメさが必要ですね。
中途半端なダメさは辛いだけです。
この映画を借りる
その他のレビュー済みダメ映画はこちらからどうぞ
作品情報
原題:Ice Quake
制作:2010年、カナダ、Quake Productions、Cinetel Films
監督:Paul Ziller
主演:Brendan Fehr
時間:91分
トレーラー: