ダメ映画レビュー

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マンドレイク~人喰い植物のえじき~

人喰い植物“マンドレイク”の恐怖を描く、LIONSGATEが放つ「UMA」シリーズ第2弾。南米のジャングルへ足を踏み入れた探検家の一団は、伝説の剣を見つけ棺から取り出す。しかし、それが先住民の怒りを買い、森の守り神であるマンドレイクが目を覚ます。

以前にサタシネで放送されたものを録画で見ました。

普通、マンドレイク=マンドラゴラと聞いたらアレを連想するじゃないですか。

引き抜いたら根っこが人間のような形をしているアレ。

すさまじい絶叫で引き抜いたものを死に至らしめるアレ。

 

それが全然違ったんですよ……。

 

 

この映画のみどころ
  • マンドレイク」という名前からは想像できない人喰い植物の造形
  • どうみても異物には見えない新しそうな伝説のナイフ
  • 明らかにアジア系が演じているインディオの先住民

植物が人を襲う。

 

それを聞いて私が思い出したのは、「肉喰怪獣キラーツリー」でした。

 

あれはひどかった。

どれくらいひどいかというと、襲ってくる樹がこのていたらでしたから。

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これはいけません。

 

では、この「マンドレイク」ではいかがでしょう?

 

あ、はい…。「キラーツリー」よりはまだマシというレベル。

 

でもこれ、どうみてもマンドレイクではないです。

根っこですらありませんし。

どうしてこんなタイトルにしちゃったのでしょう。

根本的な設定の部分で間違ってしまっています。

 

間違っているといえば、ストーリーの鍵となる「伝説のナイフ」もそう。

スペイン人による征服時代に、先住民族が使った呪術的なナイフなのだそうですが、これがどうみても新しい。

時代というものを感じさせません。

小道具さん、もう少しがんばりましょう。

 

さらに、人喰い植物を崇める先住民族も何か間違っています。

どうみてもインディオというよりアジア系とラテン系なんですよね。

ガタイも非常にでかくて、いいもの食べてるようにみえます。

 

ただ、その間違ってしまった感が非常に面白い。

ストーリーや設定の穴を笑って楽しめるタイプのダメ映画でした。

特にラストでの主人公と族長の唐突な和解は驚きでした。

 

ちなみにこの作品の監督トリップ・リードはこれの他に「マンティコアvsU.S.A. 」を手がけています。

うん、推して知るべしって感じですね。

 

さてこの作品、あらすじには「UMAシリーズ」の第2弾とあります。

UMAシリーズ」には他にどのような作品があるのでしょうか?

 

記念すべき第1弾が「トレマーズ -モンゴリアン・デス・ワームの巣窟-

第3弾が「蛾人間モスマン

第4弾が「人喰い怪物ゴブリン

以上の4作品がリリースされています。

 

奇しくもテレ東の午後ロー&サタシネで第3弾までが放送されていますので、第4弾「人喰い怪物ゴブリン」の放送も近いうちにあるかもしれませんね。

 

この映画を借りる

 

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作品情報

原題:Mandrake

制作:2010年、アメリカ、Mandrake Botanical Productions

監督:Tripp Reed

主演:Max Martini

時間:89分

トレーラー: