エイリアンVSアバター
勝手に戦え!
どちらが勝っても、人類は逃げられない…
201X年。地球に一体のエイリアンが潜入した。
自由自在に姿を消せ、敵に乗り移れる能力を持つこの生物は、数々の惑星を滅亡させてきた強敵。
そして、奴を追う、もう一人の宇宙人=アバターも地球人に変身し、捜索を開始した。
一方、そんな事とは知らずに山にキャンプへやって来ていた大学生達は、
一人。また一人とエイリアンの血祭りに。
そう、人類根絶を企むエイリアンの戦いが始まってしまったのだ…
Z級映画評論家の中野ダンキチ氏が強烈にプッシュしていた作品。
そのお勧めに狂いはありませんでした。
今はなきG-COREレーベル作品を思い出させる凄さです。
これはZ級映画マニアなら必見の作品でしょう。
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まぁ、ぶっちゃけヒドイです。
その酷さを笑いに昇華できる人でなければ決して見てはいけない類の作品だと思います。
おおまかなストーリーを紹介すると、地球にエイリアンが襲来、それを追って宇宙人も襲来、対エイリアン兵器の「ロボター」を地上に降下させるも故障、自らは宇宙船に残ったままアバターを地上に降下、キャンプに来ていた若者たちが巻き込まれる……というまぁ、ありきたりといえばありきたりの展開です。
キャンプに来ていた若者たちというのも、オタク、脳筋、DQN女、脳筋のセフレ、腐女、姉御肌…… とまぁステロタイプなものばかり。
やってくるエイリアンたちも凄いです。
これがアバターのアバはジャケットからもわかるようにただ顔を青く塗っただけ。
そしてこちらが地球にやって来た凶悪エイリアン。
……どうみても特撮の着ぐるみ……
そのエイリアンを倒すべく投入された、対エイリアン決戦兵器「ロボター」の雄姿がこちら。
……キングジョーじゃないか……
そんなロボターを見たオタクが一言。
……カッコいいじゃねーよwwww
そんなエイリアンとロボターによる地球の命運を握る最終決戦!!
……ちょwww緊張感ないwww
これだけでもおわかりになるように、笑いどころがこれでもかとばかりに詰め込まれています。
「私は実は宇宙人なんだ」と言われて簡単に信じこんでしまったり、死体が横に転がっているのに気づかずセックルしてしまったり、超科学のバリアーを十徳ナイフで修理してしまったり、たった今注意されたことを忘れてあっさりエイリアンにだまされたり、殺された生首が使いまわしのために別人のものだったり、オタクのへなちょこタックルで無敵のエイリアンがたじろいだり、全て突っ込んだら負けです!
以前に紹介したメタルマンと双璧をなすZ級だと思います。
マニアの方は必見です(大事なことなので二回言いました)。
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作品情報
制作:2011年、アメリカ、Tom Cat Films
監督:Lewis Schoenbrun
主演:Cassie Fliegel
時間:80分
トレーラー: