ダメ映画レビュー

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バトル・オブ・バミューダトライアングル

深海に潜む宇宙の侵略者との攻防を描くSFアクション。大統領の乗ったエアフォース・ワンバミューダ海域に墜落し、オリバーたちは救出のため出動する。深海を探る彼らは謎の触手生物と遭遇し、さらに地球侵略を企む宇宙人の基地を発見する。

以前に午後ローで放送されたものの録画をようやく見ました。

アサイラム作品ということで覚悟して観たのですが、意外や意外。

それなりに観られる作品になっていました。

アサイラムにしては、の話ですが。

 

  

この映画のみどころ
  • ウネウネと動く触手の表現
  • アサイラムとしてはそれなりに見える戦闘シーン
  • コントみたいな潜水艇での脱出シーン

バミューダ・トライアングル

昔からいろいろな作品に取り入れられてきた「魔の海域」の伝説がある場所ですね。

 

そのバミューダ・トライアングルに住み着いてた触手うねうねエイリアンと米軍とのスペクタクル満載のアクション映画がこの作品。

 

アサイラム作品という先入観でもって見始めたのですが、意外や意外。

それなりに楽しめてしまいました。

 

もちろんアサイラム作品なので、粗はあります。

突っ込みたくなります。

物語終盤では各キャラクターの言ってることがブレブレになり、強硬に核攻撃を主張してきた士官が、核攻撃の選択肢しか残っていないことにおじけずいたり、矛盾も目立ちます。

 

しかし、それまでのアサイラム作品と比べたらそんなものは微々たるもの。

脳筋な主人公と、規律を重視する上官の衝突・葛藤・和解をメインテーマに進んでいく物語はなかなか魅せるものでした。

少々の矛盾点は温かい目で見守れるのですよ。

 

エイリアンのCGもなかなかのもの。

海面からニョキっと現れてウネウネ動き、絡みついたり電撃を放ったりと攻撃するさまはよくできていますよ。

アサイラムにすれば。

 

戦闘シーンも迫力があります。

おそらく軍の資料映像などを使いまわしているのでしょうが、カット割りなどでうまくそれっぽく見せています。

アサイラムにすれば。

 

そんな中、一番印象に残ったのは、主人公たちの乗った潜水艇が大統領の緊急ポッドを回収して脱出するシーン。

緊急発進ですさまじいGが掛かっていることを表現したかったのでしょうが、まるっきりコントのようになってしまっています。

戦闘シーン以外では一番の見所と言えるのではないでしょうか。

 

解決策もご都合主義ではありますが、少数を見殺しにしてより多くの人を守るなど、アサイラムにしてはほろ苦さもあるのが意外でしたね。

 

Z級映画を見てみたいけど、最初から強烈なのはちょっと……というかたにおすすめの作品です。

 

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作品情報

 

原題:Bermuda Tentacles

制作:2014年、アメリカ、Asylum

監督:Nick Lyon

主演:Trevor Donovan

時間:89分

トレーラー: