U.M.A.レイク・プラシッド2
ある日、湖で釣り人がナゾの生物に襲われ、無残にも身体は食いちぎられ殺されるという事件が発生する。これまでにも行方不明者が急増していたことから、保安官のライリーはその生物の正体を突き止めようと湖の調査を開始。やがて,異常発達した超巨大生物の存在があきらかになり、人間と縦横無尽に暴れまくるモンスターとの闘いが幕を開ける!
UMAなんてタイトルがついていると、どんな謎の生き物が登場するんだろう、そういう期待をしてしまうのが人間ってものですよね?
ところがどっこい登場するのは単なるデカいワニ。
まぁたしかに未確認っちゃ未確認なのですが、それにしてもねぇ。
ストーリーは極めてありきたり。
演出も陳腐な上に、やる気の無い役者揃い。
ワニのCGはチャチくてショボショボ。
どこからどうみてもダメ映画としかいいようがありません。
そもそもストーリーにリアリティが無いんですよね。
もちろん湖から巨大なワニが出現するという本筋は嘘八百でも良いんです。
ですが、そういった非日常的な出来事に出くわした人々の反応が極めて不自然。
富野流に言うと身体性を具備していないんですよね。
それに、あんなに巨大なワニの出現が突然すぎます。
あれだけ巨大な生物が移動すれば音や振動である程度わかるはずだろうに、そういった表現が全く無く、振り返ればそこにワニが!みたいな展開には「どうしたものかな」と思ってしまいます。
リアリティだけでなく整合性にも欠けるんですよね。
途中で大富豪のハンティングマニア(これまたベタなキャラクター)が登場するのですが、彼は「地元記者から巨大ワニ出現の噂を聞いてやってきた」と言うのですが、そもそもその記者はワニの存在に気づく前にワニに食べられてしまっているので、どうしたって情報をリークできるわけがないんですよね。
ワニのお腹の中から情報発信したとでもいうのでしょうか?
それどんなゼペット爺さん?
演出面でもカット割が最悪。
カットが変わると別の場所にいるみたいで、映像の同一性に欠けています。
本当に見ているだけでやるせなくなってきてしまうこの作品、唯一の救いはストーリーに関係ないポロリが多いことかも。
湖に遊びに来るオネーチャンたちが次々とポロリしてくれます。
そしてポロリしたオネーチャンはもれなくワニに食われます。
(゚∀゚)アヒャ
なんというか……まだまだダメ映画は奥が深いなと思わさましたね。
いやぁ、ダメ映画って本当にいいものですね。