ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

新・宇宙戦争

SF界の巨星H・G・ウェルズの最高傑作を完全映像化!かつて謎の生命体に支配された地球。破壊された街で生き残った人々は不安を抱えながらひっそりと暮らしていた。その一人である天文学者ジョージは、生命体の謎を解き明かそうとしていたのだが、再び謎の生命体が現れ、人々を襲い始める…。

 

アット・エンタテイメントの配給作品だけにきっと「宇宙戦争2008」のように、トム・クルーズの「宇宙戦争」とは全く関係ない作品に「新」とそれらしくタイトルをつけたのだろう。

そう思って見始めたのですがどうやら様子が違う。

実はこれ、スピルバーグの「宇宙戦争」と同時期に制作された、別の「宇宙戦争」という映画の続編。

 

まぁ、なんと言いましょうか。

アット・エンタテインメントということで予想どおりの低予算映画。

CGは本当にチャチですし、画面にリアリティが全く感じられません。

火星と地球でリアルタイム通信とか一昔も二昔も前のSFアニメでも使わないような、基礎的な科学知識が欠落した設定には失笑ものです。

 

ストーリーももちろん矛盾だらけのご都合展開で、言ってることとやってることが全部違う。

おまけに監督が主演までしているワンマン映画なので、演出も下手くそで何を伝えたいのかサッパリわからない。

もう映画というか映像の基礎的なところで全て間違えてます。

 

でもね、そこが逆に面白いんです。

この人はダメさを売りにしているのではなくて、

本気で作ってこのダメッぷりなんだなぁって。

 

オチも予想を裏切らず案の定です。

なんというか、あぁ、真っ当な「ダメ映画」だなぁという印象を受けましたね。

まともな人には到底お薦めできない駄作ですが、

その筋の人にはお勧めです。

 

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