ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

ディセントZ

地底人vs人間の死闘を描いたモンスター・パニックホラー。恋人のメリーとその家族の失踪事件に遭遇したファーガスは、捜索部隊を結成し彼女を探し始める。捜索開始直後、彼らは顔だけを地上に残し地中に体を埋められた女性を保護するのだが…。

間違えやすいタイトルですが、ディセント2ではありません。

こちらは「Z」。ゼット、ズィーです。

 

有名どころのタイトルにアルファベットをくっつけただけの邦題から、どうしようもないダメ映画だろうと思って観てみたのですが、案外まともな作りになってビックリです。

出来のいいB級映画でかえって拍子抜けしてしまいました。

 

物語の舞台は開拓者と先住民との争いが続く19世紀のアメリカ西部。

餌食となった人間を仮死状態で腐らせてから食すモンスターの恐怖もさることながら、それ以上に誤解と先入観が暴力の連鎖を生む人間の心の恐ろしさを描いている作品のように思いました。

特にラストにはなんとも言えないやるせなさが漂います。

映像表現そのものは稚拙かもしれませんが、なかなか見応えのある作品でしたね。

 

作品情報

 

原題:The Burrowers

制作:2008年、アメリカ、Blue Star Pictures

監督:J.T. Petty

主演:Clancy Brown

時間:96分

トレーラー: