ゴーストシップ2013
幽霊船に乗り合わせた男女の決死の脱出劇を描いた海洋スペクタクルホラー。船の中で目覚めた男女9人。なぜここにいるのか誰も記憶がない中、連絡係と名乗る男が「規則に従えば快適な旅だ」と言い残し、姿を消す。やがて、ひとりが失踪を遂げ…。
元ネタになったと思われる「ゴーストシップ」を以前に観たことがありましたのでこちらも。
「元ネタ+数字」というZ級映画特有のタイトルでしたので、そういった期待を込めて見始めたのですが、なかなかどうして。
「ゴーストシップ」よりも好きな作品かもしれません。
- あまりにもわかりやすく、ミスリーディングかと思ったらまんまだった船の正体
- キャラクターが消え失せるシーンの衝撃 の演出
物語は9人が謎の船の中で目を覚ますシーンから始まるのですが、そこまでの記憶がなく何が何やらわからぬまま、謎の「連絡係」の指示を受けて行動を開始するつかみはなかなか。
物語世界にぐっと引きこまれてしまいました。
その「連絡係」の言うルールは3つ。
1つめが「開かないドアを壊さない」
2つめが「船長室に入らない」
3つめが「船員の指示には絶対服従」
予想通り、トッポい兄ちゃんが「規則なんか守ってられっかよ」と真っ先にそれを破るのですが、これまた予想通り謎の怪物に襲われて消えてしまいます。
その怪物が出てきたときに私ようやく気づきました。
「これアカンやつや!!」
はい。やっぱりダメ映画でした。
あ、でもね。
アサイラムなんかに比べると遙かにしっかりと作られてますよ。
比較対象がアレすぎるという意見は無視いたしますが。
たとえお決まりの展開でお決まりのように消えていっても、「来るよー来るよー、はい消えたー」と楽しみながら見ていられます。
あまりイライラするようなことはなかったですね。
またストーリーの肝となる船の正体も、かなり早い段階、それこそ開始当初あたりにわかってしまいましたが、あまりにもわかりやすかったためミスリーディングではないかと疑ってしまうほどです。
まさかそのまんまだったとは。
でも嫌いじゃない。
ネット上では酷評しか見かけなかったんですが、私個人の感想としては稚拙な点が目立つものの、「ゴーストシップ」よりも好きな作品かもしれません。
あちらは最後の最後に円盤投げつけたくなりましたから……。
レビュー記事も書いてないので、書く気が無くなるほどムカついたんでしょうなぁ。
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作品情報
原題:Ghost Voyage
制作:2008年、アメリカ、Sci Fi Pictures
監督:James Oxford
主演:Antonio Sabato Jr.
時間:100分
トレーラー: