アルマゲドン2011
人気SFパニックシリーズ最新作。世紀の天体ショー“メテオ・シャワー”を人々が見守る中、無数の流星雨が地表を直撃。さらに天文学者のミシェルは、隕石が燃え尽きずに大気圏を突破し、“メテオ・ストーム”と化して地球に殺到することを知り…。
この「アルマゲドン」シリーズは(いや、シリーズじゃなくて全てが独立した作品なのですが)、以前に2007と2008をご紹介したことがありましたが、今回は2009・2010をすっ飛ばして最新作の2011をご紹介。
(ちなみに2012もあるのですが、こちらのほうが去年先にリリースされているという不思議)
どうにも見ていてイライラが募る作品でしたね。
全体的な出来は驚くほど悪くもないし、かといってスゴイと言うほどでもない。
可もなく不可もなく及第点行くか行かないかといった作品だと思うのですが、登場人物がそろいもそろって不合理な言動をとるのはなんともかんとも。
メインとなるのは天文学者の妻と災害担当部局の責任者である夫、そして息子と娘のこの4人家族。
これに妻の妹や娘の彼氏、テレビリポーター、軍の災害対策担当などが絡んでいくのですが、彼らの行動がどれも不合理。というかお馬鹿なんですよ。
責任者がろくに指示も対策もしないで、しょっちゅう現場に出てしまう。
それも連絡がとれなくなった家族を捜すというような私事ばかり。
結果被害は甚大になるばかりで公人としての意識の無さを露呈しています。
テレビリポーターも「死体撮りたいなぁ」とか口走っちゃうタイプ。
軍の対策責任者もむやみに核ミサイルを撃ちたがる。
子供たちは子供たちで勝手に抜け出して彼氏を探しに行ってしまい、余計な迷惑をかけるばかり。
お前ら本当に揃いも揃って……と言いたくなります。
結局はこの手の映画ではおきまりに核ミサイルで解決というのも……。
でも、ゴールデンゲートブリッジの崩壊シーンとか、頑張っているなぁと感じさせる部分はあるんですよ。
もちろん不自然さはありますけどね。
なぜサンフランシスコだけに隕石が集中して落ちるのかという謎も、現在は未発見の120番目の元素ウンビニリウムを使って説明したり、努力は見せるのですがう~ん…となってしまいますね。
設定を映像に生かしきれていないというか。
まったくもってダメな映画だと開き直ってダメさを楽しめてしまうのですが、中途半端にダメだとキツイですねぇ…。
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作品情報
原題:Meteor Storm
制作:2010年、アメリカ、Marvista Entertainment
監督:Tibor Takacs
時間:90分
トレーラー: