プラネットX 惑星爆発
“極悪エイリアン”と“人類史上最狂囚人”との戦いを描いたSFアクション。宇宙の遥か彼方にある監獄惑星に移送されようとしていた囚人たち。護送船のトラブルにより、ある惑星に不時着した彼らだったが、そこで半透明の生命体によって攻撃を受け…。
今まであまたのダメ映画を見てきましたが、これほど「酷い」と思える作品はそうそうありません。
あまりにも酷すぎて発売元のGAGAでもろくすっぽ観ていないのか、あらすじが全然違います。
ד極悪エイリアン”と“人類史上最狂囚人”との戦いを描いた→○よくわからないエネルギー体と船員の戦い
×宇宙の遥か彼方にある監獄惑星に移送されようとしていた→○別の船への囚人の引渡し
×囚人たち→○囚人は1人
×護送船のトラブルにより→○謎の部隊の攻撃により
まぁ、それも仕方がないことかもしれません。
なにしろ、「映画というものはこういうふうに作っちゃだめ」という教科書のような作品ですから。
70分という短い作品にもかかわらず、「禁断の惑星」の3倍以上の時間を感じました。
何が一番イライラするかというと構成。
70分のうち60分以上が起と承で占められているのではないかという悪さ。
残り10分切っても謎がまったく解明されず、どう収拾をつけるのかと思ったら、そのまま投げっぱなしジャーマンで終わってしまいました。
まさかタイトルがネタバレとは思いもよりませんでした。
それでいて惑星の外観など無駄なシーン・カットが山のようにあり、「そんなもの見せる暇があったらもっと全体をみせろ」と言いたくなります。
ディテールばかり考えて、広がりというか全体が全く見えないんですよね。
思わせぶりで結局無駄なシーンの多いこと多いこと。
船を襲ったのは誰なのか。
どうやって囚人が脱出ポッドに乗り込めたのか。
なぜ星図に載っていない星なのか。
巨大建造物らしきものはなんなのか。
なぜ死ぬと透明なエネルギー体になって襲ってくるのか。
なぜ囚人は砂漠で短剣を掘り出したのか。
宇宙を再生する秘密とはなんなのか。
何一つ解明されません。
手ブレでスピード感出してるつもりの素人丸出し演出を、だらだら何分も流すよりも、もっとストーリーの核となる部分をしっかり映像にしてください。
その他いろいろと風呂敷を広げておきながら、何一つたためていません。
たためないのか、これでたたんだつもりなのか、たたむつもりすらないのか。
本当に高校の映研レベルといってもいいほどのお粗末な内容。
もちろんCGだって10数年前のポリゴンのような素晴らしさ。
思わずゲーム映像かと思ってしまうくらい。
役者だって大根丸出しですよ。
惑星不時着もののダメ映画といえば、
「ロスト・ヴォイジャー」「バイオハザードX」と観てきましたが、これらをはるか斜め上に超える作品でしたね。
それでいて笑えないというまさに苦行。
いや、私もまだまだですね。
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この映画、IMDBでのレイティングがものすごいです。
最低の1点と最高の10点の投票が突出。
しかも10点の方が多いという。
なんだかなぁ。