ジュラシック・プレデター
RHI製作による恐竜パニック。氷河の崩壊により長い眠りから覚めた古代恐竜・ワイバーン。突如襲来した巨大なモンスターに、山奥の静かな街は大パニックに陥る。トラック運転手のジェイクたちは奪った卵をトラックに積み、怪物を誘導しようとするが…。
今年第一弾のダメ映画レビューは白夜のアラスカを舞台にした
モンスター・パニック作品「ジュラシック・プレデター」。
とは言っても観たのは去年のことになりますが・・・。
この映画、よくあるZ級のモンスター・パニックとは異なり、ワイバーンの造形や恐怖感の表現はよくできていると思うんです。
それほど不自然さは感じません。
しかし、問題はストーリーのほう。
え?どうしてそうなるの?と疑問を感じる点が、いくつもいくつも出てきます。
向かいの店へ行くのがワイバーンの攻撃をかいくぐる命がけの行動だと思ったら、車で村はずれまででかけていってもワイバーンも見て見ぬふりなのか攻撃しない。
ただ上空を飛び去るだけ。
かと思いきや、今度はけが人を囮にする頭脳作戦に出たりする。
そういった主人公たちの言動に合わせたような、ご都合主義な点が随所に目立つんですね。
最後の仕留め方も「え?そんなのでやられちゃうの?」というあっさり感が漂います。
これでCGの表現がダメダメだったら、かえって突き抜けたダメ映画になるのでしょうが、悪くないだけにもったいないなぁという印象が強い作品でしたね。
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作品情報
制作:2009年、カナダ・アメリカ、Insight Film Studios
時間:89分