ディープ・インパクト2008
巨大な隕石群が地球に飛来するディザスターパニック。突如、地球を宇宙から飛来した隕石群が襲う。町長のアナは隕石により壊滅状態となった町から住民たちを助けるため政府に救助を要請するが、大都市の救済を優先する政府にはその声は届かず…。
長くこのブログを見てくださっている方にも、そうでないかたにもきっともうお分かりのことと思いますが、当然のことながら「ディープ・インパクト」とは何ら関係ございません。
ありきたりな低予算Z級映画でございます。
まずお断りしておかなければならないのは、この映画の舞台は片田舎の小さな町。
ジャケ写にあるようなビルなんて皆目ございません。
3階建てがせいぜいと言った非常にローカルな舞台です。
そんな小さな町の女性市長が主人公なのですが、これが責任感のないことときたら。
常に公私混同しています。
隕石落下後は行方不明になった娘を探しあちらこちらへ。
挙句の果てには防災無線を私物化して娘に呼びかけます。
こういう時は災害情報本部で指揮にあたるのが、市長たるものの勤めではないのでしょうか?
肝心の隕石落下も凄いです。
かなりの大きさの隕石が降り注ぐのですが、クレーター一つ出来るわけでなく、民家に落ちても穴の開く程度。
それでいて内部から爆発するさまは隕石と言うよりも爆弾です。
被害を受けた町の様子も整然としすぎていてリアリティがないんですよね。
こういう未曾有の災害時にはもっとパニックになるだろうに、平然とカフェでお茶している人たちもいますし。
けが人も主人公の関係者のみクローズアップされ、主人公の周りだけで構成されているような世界の狭さを感じます。
そもそも、何で隕石がやってくるようになったかは解明されず、逃げ惑うだけなんですから。
ラストも拍子抜けするほどのお約束展開。
思わず「知ってたお」と言いそうになります。
宗教的な色合いも強いですし、なんだかなぁといった感じでしたね。
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