ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

ゾンビ自衛隊

STACY(ステーシー)』の友松直之監督が放つゾンビホラー。陸上自衛隊の一個小隊が、富士の樹海での演習中に突然ゾンビ現象に遭遇。首吊り腐乱ゾンビ、極道ゾンビなど、次々と襲い掛かってくるゾンビ軍団に、女性自衛官・友里らは立ち向かうが…。

さすがの私も3分で見たことを後悔しました。

ここでネタにするために最後までなんとか見続けましたが、苦痛以外のなにものでもありません。

それほど最低な作品です。

これはいつもの褒め言葉ではありません。

本当に最低です。

 

何が一番いやかというと、「ダメな部分を自覚して作っている」というところ。

本来のダメ映画の面白さというのは、本人は真面目に一生懸命作ったにも関わらず、傍から見ると抱腹絶倒というギャップにあると私は思うんです。

作り手がダメなところを意識した上で、それを逆手にとってそれを売りにするのは本末転倒。

そんなのは単なる「逃げ」「言い訳」でしかありません。

だから、たとえダメ映画好きでもこの手の映画は大嫌いなんです。

 

この映画もそういった手合いです。

冒頭からいきなり政治的主張、それも中二病患者が考えつくような常識に欠けたものが流れ始めウンザリ。

ストーリーも演技も演出もCGもすべてのリアリティがなく、それでいてなんらそれらの稚拙さを隠そうともせず、「いや、どうよ?このだめさ?」と言わんばかりの態度には怒りすら覚えます。

 

ゾンビ映画なのだからグロい描写をすれば全てOKとでも思っているのか、やたらめったら血糊が飛び散るのですが、CGや人形がチャチなだけに、かえって失笑ものです。

そもそも血糊が飛び散るのを防ぐためなのか、床にビニールを敷き詰め、それをことさら気づかせるような演出をするとか、バカにしているのでしょうか?

 

唯一の見所と言えるのはみひろが出演していることくらい。

これでもかというくらいにローアングルで股間を狙い、ゾンビに襲われるるシーンでも下半身ばかり狙われます。

が、見えるのは下着…に見せかけた水着どまりなので期待はしない方が賢明です。

見ようと思えばモザイク越しとはいえその奥も見られるしねぇ

わずか70分程度の尺なのですが、本当に時間が長く感じました。

ラストのオチも案の定で半分くらいで読めちゃいましたし。

まぁこの作品を本気で面白がれるのはオツムの弱いネトウヨの皆さんくらいなのではないでしょうか?

 

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