ダメ映画レビュー

愛すべきダメ映画のレビューを書いてます

トゥーム・ソルジャー

伝説上の霊廟にまつわる謎をヒロインが解き明かすアクションアドベンチャー。ある森の遺跡発掘調査で、天地創造以前に存在したデーモンを封じ込めたといわれる「冥王ハデスの霊廟」が発見された。だが調査を担う会社のスタッフとの連絡が突然途絶え…。

GyaOで久しぶりにガチもののダメ映画を引き当てました。

アサイラムのような「俺たちダメなの作ってます」というようなてらいがなく、まっすぐ作ってみたら見るに耐えないダメダメだったというまさに王道。

IMDBにもデータが無いのでもしかしたら自主制作映画なのかもしれません。

というのも、この映画の監督・原案・編集・脚本・撮影・プロデューサーはすべて同じ人。

「恐怖!キノコ男」のワスカバジ一族を思い出してしまいました。

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とにかくツッコミどころが満載の作品。

むしろツッコミどころしかない映画です。

Z級映画にはありがちな、意味ありげに見えて全く無意味なシーンのオンパレード。

人間関係も誰が誰だかっぱり。

知り合い同士が「この前さぁ、やっぱりアレだったよね」と話しているのを、横で聞かされている感じ。

部外者には何がなにやらわかりまん。

 

ストーリーも何がなんだかサッパリ。

「飛躍と省略」がうまくできていないので、シーンがぶつ切りになって時間の流れがおかしく見えるんですよね。

それでいて無駄なシャワーシーンやベッドシーンを差し挟むのは……。

 

地震のシーンはカメラを激しく揺らすだけですし、スプラッターシーンもチャチ。

やはり全体的に素人っぽさがただよいます。

 

極めつけは冥王ハデス。

どうみても……単なる着ぐるみです……。

やはりここでも「恐怖!キノコ男」の着ぐるみを連想してしまいました。

行動もマヌケ。

 

最後は少しブラック気味に終わりましたが、まるで制作者のドヤ顔が見えてきそうなオチでしたね。

 

この手の映画が好きな方なら絶対に喜んでいただける作品だと思います。

しかし、それ以外の方は見てはいけません!

それくらい強烈な作品でした。

 

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作品情報

 

原題:Hell's Tomb(公式サイトトランスワールドアソシエイツ

制作:2008年、アメリカ、The Wentworth Filmgroup

監督:Niel A Wentworth

主演:Eric Chisholm

時間:83分

トレーラー: